26.行方不明(マリア視点)
最近短かったので、長めにしました。
楽しんでください!!
いつも通り起きて、朝御飯を作って、お嬢様を起こすつもりだった。
朝。夢から現実へと引き込まれる、だんだんと目が覚めてくると、とても胸騒ぎ感じがした。なぜか、窓は開いていて風がカーテンを揺らしている。そこで、ふとツンとした匂いが鼻をくすぐる。
「薬草の匂い?なんで、お嬢様は起きたのでしょうか、」
ベットから身体を起こす。外の風を窓から浴びても、胸騒ぎは収まらない。いやな予感がして急いで顔を洗ってメイド服に着替える。急いで薬草の匂いがする調合室に行った。そこはもぬけの殻で、すられた薬草と精製水が置きっぱなしになっている。
「お嬢様?……っお嬢様!」
心臓の音は鳴り止まずドクドクと言っている。リリアの寝室に急いで行くが、いつも大声を出すと眠そうに目をこすりながら『おはよう』と言ってくれるご主人はいない。家中を探すがその姿はどこにも無かった。目の前が真っ暗になりかけたとき、
カランカラン
ベルが鳴った。意識を無理矢理起こしてドアへ向かう。ドアを開けて見たのはご主人、リリアが恋をしている元婚約者(両思い)カクと、その従者スピンが居た。
「あ。マリアさんおはようございます。リリアって居るかな?」
「あ、えっと……っ」
「!……カク様。ちょっとだけ店の前で待っててくれますか?すぐ終わるので。」
スピンは様子がおかしいことに気付くとすぐにカクを外に出してくれた。カクは何が起こっているかは分からないがマリアのことをよく知っているスピンに任せることにしていったん外で待っててくれるそうだ。
「マリア。何があったの?」
聞き慣れた愛しい人の声を聞くと心がスッと軽くなって涙が出てきてしまった。スピンはびっくりしていたが背中をさすって『ゆっくりで良いよ』と言ってくれた。数分後涙は幸いにも止まってくれて、話し始めることが出来た。
「………いない、のお嬢様がどこを探しても、いなくてっ……」
「えぇ?!リリア様が!?」
「多分今日は、私より早く起きちゃったんだと思う。私がぬくぬく寝てる間に、私のせいでっ」
「落ち着け。マリアのせいじゃないよ。カクにも相談し、」
そこまで言いかけたところで、ドアからカクが顔を出した。カクの表情は怒っているような、悲しそうなような何とも言えない複雑な顔だった。
「話は聞かせて貰ったよ。どこのどいつだか知らねぇが、とにかく早く探した方が良さそうだな。」
「あぁ。あ、それでマリアの泣き顔見てないよな。」
「…………見てねぇよ。とりあえずレオとローレさん呼んで………予定より早くなりそうだな。」
「多分、と言うか、ほぼあそこだろうな。リリア様がいるところ。」
パニック状態だったマリアも、だんだんと冷静になってくる。そして冷静になってくると、確実にリリアに危害を加えそうな人物がいた。
「それって、確実にあの人ですよね。」
「あぁ」「うん」
三人が浮かべていた人物は一緒だった。
「「「シャル国王」」」
頷き合ったマリアたちは、それぞれ行動に出た。
クライマックスです!
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