1、店の中で
初投稿です。がんばって定期的に更新していきますのでよろしくお願いします。
「いらっしゃいませ!」
開いた扉に挨拶をする。
この少女はマーガレット・アル・リリア。スノウクロック国の端にある薬屋の店主だ。
「こんにちはリリアちゃん。あの…熱冷ましの薬はあるかしら。」
「ええ、ありますよ。どうかしたんですか?」
「ありがとう。ちょっとうちの子が熱を出しちゃって。最近風邪が流行ってるのよね。」
「まあ……それはたいへんですねローレさんも気を付けてくださいね。」
店内を回っている赤髪の女性はローレ・タニカトリという薬屋の唯一の常連客であり、リリアの休みの話し相手である。
「はい!こちらオマケしておきますね。」
「いつもありがとう。リリアちゃんも顔色が良くないから、早めに休みなさいね。」
「へ?……あっ、ありがとうございました!」
「ふぅ………………っ!」
店のベルが鳴ると同時に足元がふらつく、とっさに近くの棚に手を掛けた
(やっぱり風邪引いちゃったかな、薬飲んで、店は…もう閉めていいか)
水を口に入れて薬と一緒に飲み込む。店の看板をcloseの表記にして寝室にいこうとしたとき、
「そういえばミエドの葉が無いんだっけ………薬飲んだし、取りに行くぐらいならいいよね。」
ぽつりと独り言を言ったあとカゴとハサミをもって、店を出た。このとき少女はまだ知らなかった。この選択が自分の未来を大きく変えることを。
出来れば★★★★★お願いします
 




