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第14話 拠点作成⑥〜食糧集め・肉〜

徐々にブックマークや評価してくださる方が出てきてくださり大変嬉しいです。

是非まだの方もブックマークや評価お願いします。

またレビューや感想もお待ちしております!


こちらは本日1話目です。

次話は18時の更新となります。

今はもう昼前である。

そして家の中は昨夜までとすっかり様変わりしており、家具が置かれている。

だいぶ生活感が出てきたな。



俺は朝起きてすぐに家具作りを始めた。

偉そうに言っているが、リメ頼りである。

材料的はもちろん木材とセラミックだ。


まずは思いつくままに家具を作っていく。

基本家具は木材のみで作る。

もちろん木材は耐久性ナンバーワンのフバツハートチークである。

ベッド、テーブル、椅子、食器棚、本棚……

俺がデザインしたそばで、どんどんリメが作りあげていってくれる。


とりあえず最低限必要になるであろう家具を作り終わった。

北欧チックなシンプルで洒落た物が部屋中に鎮座している。

……感無量だ、長年の夢が1つ叶った気がする…


その勢いで今度は小物類を作っていく。

今度は木材だけでなく、セラミックも使う。

小物類と言っても目下必要なものは食器類だけなので、ひとまずそれらのみである。

……うーん、これまた見事なフォルム。



それで現在に至る。

空虚だった住居に命が吹き込まれた感がひしひしと伝わってくる。

……これでひとりぼっちじゃなければな。

うん、まあアイネと会えるように頑張るしかないな。


そして空腹感を覚えたので、また木の実を齧る。

家ができたことにより、いつも以上の空腹感だ。

そういえば、こちらの世界に来てから木の実しか食べてないな。

いい加減タンパク質を摂取したい。


せっかく食器も作ったことだし、食環境も整えていきたい。

リメもいるし、狩りにでも行くとしよう。




リメと共に動き始め、方角で表すと東側にある海方面を目指して歩く。

ちなみにいつもの川は主に南側にあり、西側は山脈地帯の方角だ。


やはりというか、初日同様に()()()()()()()()()()()()()()()

んー、創造神の分霊たるリメがいるからかな?

それとも俺なのか?


一度目印になりそうな大きな岩を見つけたので、そこを中心に別々に探索することにした。

リメは強いからそうそうやられないだろうし、俺も《分解結界》があるから死にはしないだろう。

お互いに心配しつつも埒があかないので、行動を開始した。



………およそ3時間ほど歩き回った。

日はもはや木の上には見えず、辺りは赤みを帯びている。

こんだけ探し回ったのにウサギ1羽しか狩れなかった。


ちなみにウサギのスペックはこれである。



[リスポーンラビット]

  世にも珍しい、骨だけになるとその地点から離

  れた場所で復活するウサギ。

  戦闘力は皆無に等しく、危機察知や回避能力も

  退化していて、樹海の食物連鎖の最下位。

  その割にその肉は癖なくとても美味で、タンパ

  ク質が豊富に含まれている、優良食材。



なんか、狩りをした感が全くなかった。

のそのそ歩いていたので、木の棒で軽く殴って一発KOした。

危険がなく安全であるから望ましい狩りなのだろうが、拍子抜けすぎて緊張感が解けてしまった。



とぼとぼ歩いて岩のとこに行くと先に戻っていたリメが嬉しそうにすり寄ってきた。

おう、お疲れ様。

 

「どうだった狩りできたか?ちなみに俺はウサギ1羽しか仕留められなかったよ…」


すると、リメは《ストッカー》の能力で貯蔵していた分を排出した。

目の前にたくさんの猪みたいなものが転がっている。

いったい何体いるんだ?


猪もどきの数を数えながら、俺は《情報分解》のスキルを使用した。



[スタンピートボア]

  比類なき繁殖能力を持つ、いわゆるハツカネズ 

  ミのようなイノシシ型の魔物。

  1ヶ月で2回ほど出産し爆発的に増加する一方

  で戦闘力は低く被捕食者である。

  肉は若干癖があるものの、生きている年数が多

  いほど熟成され美味しくなる。



なるほど、馬鹿げた数いるならこの樹海でも生存はできるのか。

今後はいい食材になりそうだ。

なんなら豚舎みたいな感じで飼育して家畜化するのも手だな。


ちなみに全部で15匹もいた。

それらのほとんどが生後半年から1年ぐらいで、そこそこの肉質になっているようだ。


そして、どうやら狩りはリメの方が上手らしい。

……俺、魔物とかに避けられてるのかな。

一長一短って感じであまり嬉しくない。

リメ、今後ともよろしく頼むよ。


なんかリメに頼ってばかりで最終的にヒモになってしまいそう。

なんとかしないとな…




そして、その日は暗くなってきたこともあり、拠点へと戻った。


今日はウサギを食べるつもりだから、先に猪の解体をしてしまおう。

解体作業は俺の《素材分解》でパパッと済ませる。

毛皮、肉、骨、()()()()()()に分解されていく。

ちなみに血や内臓は今回はあっても困るので、不要なもの認定して分解処理してしまう。


それにしてもなんだこの石は?

あれか、魔石ってやつか。


こんな時は《情報分解》さんに限る。

どれどれ…



[スタンピートボアの魔石]

  スタンピートボアから採れた魔石。

  適性の関係で火関連の魔道具に使われることが

  主であり、需要は多い。



いろいろ異世界の情報が出てきたな。

まあ想定通りに魔石ってことか。

これは来るべき時のために残しておこう。


それにしても魔道具ね。

チラッとリメを見てみるも、さすがに魔道具は作れないのかプルプル震えている。

火関連てことはコンロとかランプとか作れそうなんだがな。

ないものねだりしてもしょうがないから諦めよう。


ウサギも同じように《素材分解》する。

………本当に骨が消えやがった。

説明文読んで半信半疑だったが、実際目にするとビビるな。

あれ絶対()()()みたいなチート級の性能持ってたりするパターンだわ。

面倒ごとに巻き込まれる気がするから、全力でスルーするけど。


よし、解体作業も終わったことだし夕食にしよう。

ウサギの肉以外の解体が終わったものはリメに貯蔵してもらう。

猪1匹でウサギ5羽分ぐらいの肉になるから、しばらくは動物性タンパク質は困らないで済みそう。

まあもし遭遇したらその時に狩ればいいか。


火を起こすのもリメにお任せする。

勿論住居内には火を起こせるスペースはないから、外でやっている。

魔道具で再現する必要がありそうなコンロは無理だとしても、囲炉裏や暖炉みたいなものは早めに作らないといけないな。


ちなみに燃やすための木材はこちらである。



[ヴァンナップノキの木片]

  乾燥していて非常に燃えやすい一方で、火の持

  続性にも優れている木材。

  燃やしても煙を発生させず、遠赤外線を放つた

  め、料理がいつも以上に上手に作れる。

  ただ自然発火することも多々あり、保存には細

  心の注意が必要である。

  


まさしく、これと言える木材だな。

家の中で火を起こす時もこれを使うつもりだ。


次の作業として、セラミックで作ったナイフで肉を適当な大きさに切り分けていく。

流石にこの作業は《素材分解》ではできないらしい。

まあナイフの切れ味もいいし、そこまで手間がかからずに済む。


そして木の棒に肉を突き刺し、焚き火で炙っていく。

肉から滲み出た油が燃えている木片に落ち、ジュウという小気味良い音が聞こえる。

そして鼻腔をくすぐる焼けた肉の匂いが広がっていく。

……なんか野生動物来そうだから早く焼いて家の中に戻ろう。


目の前にある炙りたての肉を我慢して、さっさと全ての肉を火にかけていく。

リメはもう食べてていいからな、どんどん食べてくれ。


全ての生肉をミディアムレアになるまで火を通したところで家の中まで駆け込んだ。

もう我慢ならん。

テーブルに着くなり、さっそく一切れをマナー無視で直接手で取り口の中に突っ込む。


そして思わず、感想が口から溢れる。


「うまい…」


久方振りの肉ということもあり、全身にその肉の旨味が広がっていく。

思わず笑みが溢れる。

リメも美味しそうに食べてるな。



ただ次第に食べるペースは落ちていった。

なぜなら、また新たな問題が浮上したからだ。


調味料がない。

これは大問題であった。

日頃から料理を嗜んできた身として、割と死活問題だ。

確かに肉は美味しいが、もったいない食べ方をしている気がしてならない。


勿論全部食べたが、しこりを残してしまった。

うーむ、欲しいものが多いな。

……アイネに相談してみよう。

良かったら評価の方よろしくお願い致します。

ブックマーク、感想、レビュー等頂けたら励みになりますので、併せてよろしくお願い致します。

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勇者?聖者?いいえ、時代は『○者』です!
― 新着の感想 ―
[良い点] 《情報分解》で出てくるアイテムの説明が細かくて、設定がちゃんとつけられているのがいいと思う。
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