もしもし警察ですか!?校庭に女騎士が埋まっています!!
それはある日突然に現れた。
「スッゲー! 何これ!?」
イタズラで校庭に穴を掘っていた子ども達が燥ぎだし穴へと群がる。穴の中には見るからに女騎士と思われる物が顔を出しており、異変に気付いた教師が駆け付けると子ども達は直ちに避難を言い渡された……。
「何てことだ……我が校で女騎士が見付かるなんて…………」
校長は頭を抱え唯でさえ少なくなっている髪の毛をワシャワシャと掻き毟った。
「校長。警察へ連絡をしました。子ども達は緊急下校させ、教育委員会とPTAにも連絡済みです」
「そうですか……それでは先生達も避難を。後は私が警察と話をします」
「分かりました。お気を付けて……」
平穏ながっこうから女騎士が見付かったと、辺り一帯は不安と混乱に陥った。
「半径一キロメートルの住人は直ちに避難! それとこれより自衛隊による女騎士の解体が始まる!」
警察と自衛隊が連携し、女騎士が見付かった穴へ防護柵が張られた。住民も全て避難し後は自衛隊による解体を待つのみとなった。
「……これは」
女騎士解体のプロである肘肩歳三はその女騎士を見て驚いた。
「アヘ-yojo/prpr型……だと!?」
アヘ-yojo/prpr型の女騎士は小型ながら高威力を誇り、何よりアヘった際に放たれる毒により広範囲に甚大な影響を与える悪しき女騎士である。
しかし肘肩もプロである。直ちに埋まっている女騎士を少しずつ土から出し、信管の解除を試みる。
女騎士は歴史を感じさせるほどに色が変色しており、鎧は錆び付き本来の色を忘れさせるほど時間が経過していたが、肘肩は落ち着いて工具を取り付け少しずつ回していく。
(アヘるなよ……! アヘるなよ……!)
念仏のように祈りを込め、肘肩は工具に全神経を集中させた……。
──ポロ……
(……と、取れた……!!)
肘肩は苦労の末女騎士から信管を取り外し、静かな町に再び平和が訪れた!!
読んで頂きましてありがとうございました!
(*'ω'*)