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あの事件からエルフの女の子 セレナとは数日たった後、部屋を離された。主に俺が、泣いたセレナからもらい泣きしたからだと思う。まあ、セレナが近くにいたら魔力の特訓ができず、ずっと体の中で魔力をぐるぐるとしていて退屈だったから、それはそれでよかったのかもしれない。
目が覚めた。
近くには50代ぐらいのテレサ様がいた。シスターセリナ(ここで1番始めに会った、20代前半のブロンズヘアーに黒目の女性)がそう呼んでいたからちがいない。
ブロンズヘアーに黒目をしている。
ちなみに俺がここに来てからちょくちょく会っていて、その度に俺をあやしたりしている。別にあやしたりしなくても人の顔を見たら、赤ちゃんの生理現象で笑うから‥‥‥
「本当にこの子は手のかからない子だわ。」
シスターテレサが俺を抱き上げながらそう言った。
「‥‥‥」
『そりゃー、中身が18‥‥‥の記憶持ってますから。(人殺しだけど)』
「ねぇ、レイちゃん?私、心配になっちゃうわ。周りに『大人しい、大人しい。』って言われたセリナでさえ、もっと泣いてたのに。」
「‥‥‥」
『‥‥‥』
やがてテレサ様は疲れたのか俺をベッドに置き、部屋を出ていった。
俺はさっきのテレサ様の言葉について考えた。
『‥‥‥泣く、か。俺はあの人達に迷惑がかからないように、魔力の特訓して、気絶して、寝てたけど。かえってそれが原因で心配かけてたとわな。‥‥‥どうしよっかなぁ~。』
俺はしばらく考えて。
『次からは魔力をただ出すんじゃなくて、魔法を使ってみようかな。それなら自分で調節すれば気絶しないし。‥‥‥よし!次からそうしよう!ん~と、まずは属性の内何が1番得意かだろ、でも、そもそも属性って何があるんだ?と言うか属性そのものってあるのか?でも干渉魔法って魔力流したら出来てたし、魔力の操作やイメージで何とかなるんじゃなか?いやでもーーーー』
やがて眠くなったので、魔力を放出して寝た。