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前回の話が申し訳ない内容だと思い今週は三つ投稿しました
次の日の朝、俺は今日の決闘の内容をもう一度思い出してあることに気がついた。
決闘に勝つ→目立つだけ
決闘に負ける→セレナ、シエラが○○される
戦わない→何されるか分からん
結論
俺らに利がない
事になってしまう。
『「はぁ‥‥‥。」ちゃんと相手の話を聞くべきだったな、こりゃ。あと考えられる事とすれば‥‥‥やべぇ、思い付かねえ。しょうがねぇか、やるだけやるか。』
人の話はちゃんと聞きましょう。
「逃げずに来たようだな。」
「ああ、逃げずに来たよ。なあ、少しいいか?」
「あ゛あ゛?ここまで来て怖じけづいたのか」
「怖じ気づいてはいないが、この決闘、俺らになんも利がないんじゃないか?」
「それがどうした。俺に得があればそれでいいんだよ!」
そういい放ち、斬擊を飛ばしてきた。
「チッ」
ドバァン!
俺は腰につけているショートソードでそれを弾いた。
「イーラさん、早く始めて。」
「い、今のは試合前の攻撃なので―――」
「そういうのはいいから早く。」
「ああぁぁもう!どうなっても知らないからね!始め!」
イーラさん(始めてここに来たときにお世話になったギルド職員)が合図したとたん。ペドロとか言うやつが切りかかってきた。
どうやら剣を使うようだ。
「はあぁぁぁ!」
ギンギンギン!
俺のショートソードとぶつかり合う。
『だが‥‥‥弱いな。セレナ達が討伐したロックベアー(石が装甲のように生えているている熊の魔物。二メートル強)や、ビー・ビー(蜂の魔物、八十センチ程度)よりも弱い。とと、身体強化を使ってもまだまだだな。』
俺はただ防戦一方なように決闘を続けた。
すると、
「ポイズンミスト!」
俺との距離が縮まったときに魔法を放ってきた。
俺は相手をなめていたので、それをもろくらい自分の体調変化を感じた。
「お、おえぇぇぇぇ」
吐いた。
「ど、どーだ俺様の魔法は!苦しいだろ?とっとと負けを認めたらどうだ?」
魔法を放って後ろに引いたのに、今度は勝ちを確信したのかゆっくりと俺に近づいた。
『毒、か。くそ、油断してた。『身体操作』、『干渉魔法』、俺の中の毒に干渉し分解しろ!』
俺はただ毒が無くなるのを待っていた。
すると二人の声が聞こえてきた。
何を言っているかは分からないが心配しているのだろう。
『と、もう俺の前まで来たか。』
「おい、いつまではいつく――」
バッ!
俺はすぐさま『身体操作』『身体強化』『身体強化魔法』を使いペドロの背後にまわり、押したおした。
「ぐはぁ、テメー!」
「それ以上顔を上げると切れるぞ、お前の首がな。」
「な!くそ‥‥‥」
「勝負あったな。」