50
「さてと、こんなもんか。」
今、俺は王都に行くキャラバンに、乗る準備をしている。
ちなみに今は11月だ。
この一ヶ月弱は
馬車に乗るためのお金稼ぎ
野宿用(要るか分からないが)に買った用具を前借りしていたので、そのお金の返済
武器の調整(シエラは蛇腹剣を使いなれるために頑張っていた。)
ヴェン爺から冒険者に必要な知識を教えてもらう(小さい頃から教わっていたので復習。)
をしており、いろいろ大変だった。
あ、そうそう、ガビルはもう街にいない。
成人してから二ヶ月ぐらいで街を出ていったのだ。
今から王都に行けば会えるだろう。
どれだけ強くなったか楽しみだ。
「レイー!もうそろそろ行くってー!」
「分かった!」
さて、これから七日間暇な時間を過ごすのか。
ちょっと憂鬱だ。
「よし、お前さんで最後だな。それじゃあ出発するとするか。」
「じゃあな、レイ。ちゃんとセレナ達のこと守ってやれよ。」
「王都に行っていろんなもん見てこい!」
「また会えるのを楽しみに待ってます。」
「王都に行ってもみんな頑張って下さいね。‥ほら、アルマ。バイバイって。」
「あー」
「みんな‥‥‥いってらっしゃい‥‥‥」
「「「いってきます(!)」」」
業者の掛け声と供に、上からスティーブさん、ギルさん、ヴェン爺、ルーデンスさん、アルマくん、テレサ様、の激励の言葉が送られた。
「うっ‥ひぐ‥‥」
「まだ出発してから少ししか経ってないわよ。」
「だ、だってぇ。みんなと離ればなれになるのが‥‥‥寂しくて‥‥シエラだって泣いてるじゃん‥‥‥」
「‥‥‥‥」
『分かる、分かるぞセレナ。やっぱみんなと離ればなれになるのは寂しいよな。実は俺も結構きているからな。』
グッ、
俺はちょっとでも寂しくないようセレナを俺の方に引き寄せた。
「‥‥‥ありがと。」
「どういたしまして。シエラも、俺の隣に来ないか?」
「‥‥‥甘えさせてもらうわ。」
「ああ。」
やっと異世界転生ぽく冒険できるが、あのままイルーシオの街に三人で過ごすのもいいな、と思っている自分がいる。
やっとレイ達が街を出て冒険者していきます。
やー、ここまで長かった~。
一段落といったところです。
次の話は登場人物や設定等の説明何ですが、そのために自分の話を読み返して悶えているので、もしかしたら今週は一話だけになるかもです。
申し訳ありません。
これからも頑張って書いていきます。