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年末の祭り
の夜
‥‥色々と抜かしたが俺達三人は昼にやっている屋台っぽいところで買ったお菓子を食べさし会いっこ(主に俺がされていた)をしていたり、別々の飲み物を買って飲み会いっこしていたりブララブしていた。
そして今は‥‥‥スティーブさんの告白を見守っている。
「ええっと‥あのー‥‥その、‥なんだ、来てくれて嬉しいよ。」
「いえいえ、シスターたるもの迷える子羊達の悩みを聞くのも仕事の内ですから。それで、あなたは何に悩んでいるのですか?」
シスターセリナ、完全に仕事モード。
いつもは明るいけど、シスターとして働いている時は別人になったように雰囲気が変わる。
「え、えっとだな。最近胸がドキドキするときがあるんだ。」
「それは大変!すぐに治癒魔法を!」
「ま、待ってくれ!これはそんなもんじゃなくてだな!」
「うぅ!‥そ、そうですよね私の治癒魔法なんかじゃ‥‥」
「あぁー!ちょっと待ってくれ!頼む!泣かないでくれ!」
「(ヘタレだな。)」
「(ヘタレね。)」
「(ヘタレですね。)」
「(まぁたく、なにやってんだあいつは‥)」
と、上から俺、セレナ、シエラ、ギルさんの感想。
「(たく、せっかくセリフ用意したのに‥‥あれじゃまるで意味ないじゃねえか‥‥‥)」
「(‥‥とっとと済ましてくれないか‥‥‥)」
「(ま、まあ仕方無いんじゃ‥)」
「(あ!)」
セレナが驚いている方を見ると、スティーブさんがセリナに告白する寸前だった。
「その‥俺がドキドキするのはお前のことが好きだからだ。」
「は‥はい?!」
数秒間をおき
「初めて会ったとき一目惚れしました!俺は冒険者だけど‥それでも良ければ俺と付き合ってくれませんか!」
「‥‥‥‥‥‥あ、あの!私なんかで良ければ‥‥‥よ、喜んで‥‥‥」
「‥‥‥ぃぃぃよっしゃぁぁぁ!!!」
いろいろと考えていたセリフをすっ飛ばしていきなり告白をしたが、何とか上手く行けてよかったよかった。
‥‥‥その手に持っている指輪はいつは渡すのやら‥‥‥