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「んん、ん、ん、ん。」
「おっと、わりースティーブ。ええっと、何だ、前にも言ったが俺はセリナと付き合うことに反対してないからな。レイも言っていたようにセリナはお前に気があるから、ここはガツンと言ってやれ。」
「そのガツンとが、何を言えば良いか分からないから相談してるんですよ!と言うかレイ!何でギルさんに相談したんだよ!」
「‥‥ご両親公認だったらその後の事が早く終わると思ったから。」
「確かに早く終わるかもしれないけど!そこはサプライズと言うことでだな!」
「ガッハハハハ。まあ良いじゃねぇか。テレサも何だかんだOKだったしな。」
「知らぬは本人ばかり、だな。」
「よく知ってんな、レイ。」
「(俺はレイののろけ話をしに来たんじゃないのに!)」
その後、なんだかんだ‥‥本当っとなんだかんだあって、告白用のプレゼント(途中でシスターセリナに会い、俺が上手く遠ざけながら好きな色を聞いた。青だった。)を買い、
とうとう年末の祭りの日になった。
ちなみに俺、セレナ、シエラ、は喧嘩の件で二ヶ月ほど、ギルド出禁、魔法禁止、剣の稽古や弓の稽古禁止、になっており暇だったので、セレナ、シエラは教会の孤児達の世話を、俺はスティーブさんの応援のため強力な助っ人を召喚していまに至る。
もちろん、シスターセリナを抜くシスター達とセレナシエラ、ヴェン爺やその家族等々、大体の人が知っている事なので、「知らぬは本人ばかり」にはスティーブさんの事も入っている。
‥‥‥だか、スティーブさん‥‥本当にそれで良いのか?
そんな‥‥サファイアの指輪なんか買って‥‥‥
もしも‥‥それを左手の薬指なんて入れたりしたら‥‥‥
‥‥‥‥‥‥俺は知らん!!!