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更新遅れました
キスをした。
ライトキスと呼ばれるものだが、キスをしたことに変わりない。
「‥‥‥」
「‥‥‥」
「‥‥‥」
しばらくの沈黙そして、
セレナは自分の唇に触れ‥‥顔が真っ赤になり、
「‥‥ふにゅ~。」
気絶した。
『ぶっ叩いても良いことだと思うが‥‥気絶するとは思わなかったな‥‥?』
何となく後ろを振り替えると、ただただ涙を出しているシエラがいた。
『あ~~なるほどね。』
思い立ったらすぐ行動。
俺はセレナを地面におき(すまん、セレナ。)、シエラに向かって歩き出した。
するとシエラは自分が泣いている事に気付き、すぐに涙を脱ぐって、
逃げ出した!‥‥‥のを俺がすぐに捕まえた。
「!!い、嫌!離して!お願い!」
「何で逃げるんだ?」
「それは‥私が邪魔者だから!」
「俺は邪魔なんか思ってない、二人とも好きだからな。全く‥」
チュ、
俺はシエラの頬にキスした。
するとシエラの毛が一気に逆立った。
「好きじゃないやつにこんなことはしないって。」
「で、でも!」
俺は同じところにキスをした。
「でも、じゃない。俺は二人とも好きだから欲しいんだ。いいか?分かったならちゃんと返事しろ。」
「‥‥‥は、はい‥‥」
と言う流れの後、俺はセレナをおんぶしながらシエラを連れて村に戻り、三人でヴェン爺に怒られ、ギルドカード(証明書でり、ランクが記載されているもの。)の剥奪、といっても俺らにとっては特に意味がない、などなど何だかんだ優しいヴェン爺だった。
そして今日は年末の祭りの前日。
スティーブさんがシスターセリナに告白する前日なんだが‥‥‥
「俺はいったいどうすれば良いんだ!」
「‥‥‥」
「‥‥‥」
ただいまへたれによる愚痴をギルさん一緒に聞いている。
「なあレイ、お前はどうやって二人を手なずけたんだ?」
「手なずけてないです。晴れて両思いになったから、仲良くなっただけです。」
「‥‥‥」
「それでも、おめー良くやったよな、あんな修羅場見てーな状況どうやってやり過ごしたんだ?」
「‥‥キスした。」
「き、キスっておめー。あのキスだよな?」
「たぶんギルさんの言ってるキス。」
「‥‥ガッハハハハ、おめーやるじゃねえーか、おまえ!」
「‥‥‥」
痛い。
ギルさんが俺の背中を叩くことと、スティーブさんからの視線が、痛い。