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その人はやって来た。
昼前に着く、と手紙に書いてありながら夕日が半分落ちかけている時間に。
まあ、待ってる時間はシエラと剣の練習、セレナはその間弓の練習をしており、おかげで剣術と逆手術、危機察知と直感と身体強化のレベルが一つ上がった。
セレナから殺意のこもった矢が飛んで来たが‥‥‥
ま、まあそんな事がありながらやっと待っていた人が来たようだ。
「おっほほ、待たせたようじゃの。」
そう言ってギルドに入ってきたのは、いかにも老練の魔法使いの雰囲気を出す、お爺さんだった。
「お久しぶりです、カトル。」
「久しいのお、ヴェン。そしてギル。」
「よお、カトル!久しぶりじゃねえか!おめーまだ奴隷商人なんてやってたのか?ヴェンの目が笑ってないぞ。」
「わしゃーもう、元奴隷商人じゃぞ。それに、辞めたのも十年以上前の事じゃ。」
「カトル、早くシエラさんの首輪を取って下さい。」
「わかっとるわかっとる。そう急かすなヴェン。」
と、三人で会話をしてギルドにある個室へと、俺、シエラ、付いてきたセレナ、ヴェン爺、カトルさんが入った。
「さて、まずは首輪を見せておくれ。」
数分後
「ふむ、ふむ‥‥なるほどのう。やはりヴェンが言っていたとおーり、この奴隷化の首輪はダンジョン産の物じゃ。それもかなーり強い物じゃの、隷属魔法が二重にかけられておるし例え解けても首輪が外れないよう魔法がかけられておる。」
「あなたでも外せ無いんですか?」
「そうじゃのお、隷属魔法の一つは行けるが、もう一つの方は主人の許可が降りれば何とかなるんじゃが‥‥」
「その事なら大丈夫です。では解除の方お願いします。」
「分かった。」
さらに数分後、
「ほれ、もう隷属魔法が無くなったぞ。」
「有難うございます、カトル。」
「なあ、ヴェン。会ったときから気になっておるが、その敬語何とかならんかのお、年上にそんな事言われると何かむずがいんじゃが‥‥」
「誰に対しても敬う気持ちを持っているからですよ。」
「そこをいつも通りにしてくれんかのお‥‥」
「さて、奴隷化の魔法も解けたことですし次はギルのところに行きましょう。」
「おっ、どうだった?」
「それが隷属魔法を解いても首輪がはづれないようになっているらしくてですね。そこでギルに力ずくで外して貰いたいんですよ。」
「あなたー‥‥あら、レイはここにいたのね、良かったわ。」
「テレサ様。どうかしたの?」(セ)
「どうかしたじゃありません。あなた達の帰りが遅いから何処かに行ったんじゃないかと思ったんですよ。」
「「「ごめんなさい。」」」
テレサ様の口調は怒ってなさそうだが、怒ってますオーラに俺達三人は怖じけた。




