表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転生した。  作者: R0R0
30/168

27

 隠密で近づいてみると馬車とそれを引いている(荷台で馬を操っている)二人の三十代から四十代の男がいた。


 どうやらおどおどした方は『早く戻ろうぜ‥‥‥何だか不気味じゃないか‥‥』と言っており、怒っている方は『何言ってやんだ!これが売れれば大儲けなんだ!金貨100!いいや!300で売れるぞ!もかしたらそういった趣味の輩には500も出るかもしれん!』『そんな簡単にいうもんか?』『あったりめーだろ!こんな珍しいやつ、金を惜しんでも欲しがる!』と言っている。(途中会話が混じったが、どうやらおどおどと聞こえたのは喋り方の問題だった。)


 馬車の後ろに回って中を確認してみると、


 チラッとだけだが中にとてもかわいい真っ白な少女がいた。


 それに耳が頭の上らへんにあり尻尾みたいのと、首輪を確認でき、



『耳の位置と尻尾みたいなのがあるってことは、ギルさんが言っていた獣人か‥‥めっちゃ可愛かったな~。欲しいな~。でもまあ、見るからにあいつらは奴隷商人、こいつはその奴隷か。確かに欲しいが奪うの性に合わないからな。』



 と、思っていた。



 メキメキメキ!



 突然台車を見ている俺と馬車の延長線上の木の幹から大きな鬼が出てきた。


 そう、全身赤褐で二本の角が生えた三メートル以上ある巨体のこん棒を持った鬼が。



「ひいいぃぃ。だから言ったじゃないですか!ここには最近オーガがあらわれるって!」

「んなもん、知らねーよ!おい!テメーが何とかしろ!」

「なにいってんだ!俺があんなのに勝てるわけない!」

「ちっ、使えない奴だな。」


 GAAAAaaaa


「なあー!うるせ!ちっ、俺がやる!」



 怒っていた方が腰に付いていた剣を取り出し、オーガに構えた。


 が、どうやらオーガと言うのは多少知恵があるらしく業者から見て右に隠れていたもう一体のオーガに呆気なく吹き飛ばされた。



「ひいいぃぃ。あ、兄貴ーー!」



 と、おどおどしていた方の叫び声もむなしくオーガが持っていたこん棒に叩き潰された。



『さて、どうしようなか。このままだとあの子も殺されるか、オーガたちに屈辱されるか。助けを求めたときに参上、がかっこよさそうだけど俺にそんな事できないし。‥‥まあ助けるか。』


「と言うわけでオーガども。俺の相手をしてくれ。」

「Ga!」

「そう驚くなって、まあ急に背後にいたらそりゃ驚くか。」

「GaaAAAA!」


 ズドン!  ザァン!


「そんな遅い攻撃だから返り討ちにしちまったじゃないか。まあ、もう一体いるからいいか。ほら、かかって―――」


 ブウン!


「と、いいねぇ。その喋っている最中に攻撃するの。でもまあこんなもんか。『燃えろ』」



 俺はおとりのオーガが走ってきて攻撃をしてきたので、それを避けてジャンプしてオーガを飛び越え、ている最中にそいつの首を切った。


 そのまま殺した奴に話をしていると後ろからの思いっきりよこなぎが来たので、それも前にジャンプして避け、火属性魔法で燃やした。



『スティーブさんに剣術を教わっておいてよかったな、何となくだけどやり方が分かる。それに身体操作で無理やり動かして筋肉を動かして、切れた筋肉を再生で戻すのもうまく行ったみたいだな。おっ、やべ!』



 気づいたときには既に遅し。


 燃やしたオーガが荷台に行き、荷台も燃えていた。(燃えたオーガの叫び声がうるさかったので風属性魔法でさえぎっていた)



「うっ、うう‥‥‥」



 どうやらあの子は生きていたとうだ。



「おい、大丈夫か?大丈夫だと思うが。」

「あなた‥‥‥わ?」

「大丈夫みたいだな、今は寝てろ。」



 俺がそう言うとちょと戸惑ったようになった後、気を失った。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ