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皆さんは森で音をたてていたらどうなると思いますか。人が聞いたら興味本意で音のする方へ行くものや、気味がって素通りや音とは反対方向に行く人等々、あると思います。また、それは獣も同じであると思います。‥‥‥なぜ俺がこんな話をするかと言うと、大声で泣いているからです。もちろん俺自身が!で、さっきから泣き止もうとしても涙が溢れてくる溢れてくるで泣き止められずどんどんと日が傾いていき、
ふと遮るものがあらわれた。
『だっ、誰だっ!いゃ誰でもいいから何とかしてくれ!』
そして遮っていたものが動きだし、
「ゥオオオオオオオォォォーーーーーーーーーーンン」
それは狼‥‥‥だと思われる。輪郭に尖ったものが二個と遠吠えがあったことからそう判断した。
『狼!?なんで?!』
俺は痛いことが嫌いだ。転んだりして痛い思いをするのは自分のせいだと諦めてる所とがあるからまだいい、だか理不尽なことで痛い思いをするのは大嫌いだ。たとえば、無抵抗で食われるなど‥‥
『いっ、いやだ!やだ!やだ!死にたくない!死にたくない!死にたくない!死にたくない!eat‥‥』
俺はさらに大声叫んだ(泣いた)。もしかしたらもしかするかもと思って。
そしてもしかした。
「ーっ、ーーーー!」
何か聞こえた。それは人が話すような音だった。
ザシュ!
俺が音を人みたいだと思った瞬間、狼(?)の頭と思わしき場所(頭なんだろうけど)が、切り飛ばされた。
『おっ、おお~』
切ったとゆうことは、当然切り口があると言うこと。生き物に傷が出きると血が出てくること。そして狼(?)の頭(?)の部分が俺の上にあることから。必然的に血が俺に掛かるのは明白だったが、切り飛ばされたのに驚いて目を見張る俺は‥‥顔面に血を浴びた。
『いったぁぁぁああぁぁぁ!!目がー!目がー!!口まっず!』
そして突然の浮遊感。
おそらく助けてくれた人が俺を抱き上げたのだろう。
「ーーーーーー、ーーーーーーー」
何を言っているか分からない。
そして恩人は俺に布みたいなものをかぶせて俺の顔面を強くこすった。
『痛い痛い痛い!強いって本当!や~~~め~~~て~~~!』
俺は恩人が擦るのを止めても泣き。
やがて力尽き寝た。