24
今日はいつもどうりのセレナと一緒にルーデンスさんの授業を受けた。
分からないことがあれば即質問をセレナがしていたため、俺としてはあまりやってくれるなよ、と思っていたが。
今回の授業内容は魔法と生活だった。
「いいですか、お二人とも。魔法を使える人にはそれぞれ得意不得意があります。人によってはそれを見分ける方法がありますがなにか分かりますか?」
「何?」
「少しは自分で考えろ。髪の毛の色じゃないか?」
「正解だレイくん。その人の得意な属性はたまに人の髪の毛の色として出ることがある。ランカは緑髪だから風、息子のアルマは青髪だから水属性魔法が得意だとなります。黒髪や茶髪、金髪はそれぞれ闇属性魔法、土属性魔法、光属性魔法が得意ですが、もともとの髪の色な場合が多いんですよ。」
「へぇ~。もしかしたら私は光属性魔法が得意なのかも知れないんだ。」
「じゃあ俺は闇属性魔法かな。」
「ルーデンスさん!どうやったら何の魔法使えるか分かるんですか!」
「はははは、セレナちゃんは気が早いね。まあ何属性が使えるか知るぐらいならいいか。ちょっと待っててね。」
そう言ってルーデンスさんは本屋の二階にある家に行った。
ちなみにアルマと言うのはルーデンスさんとランカさんの子供で、産まれたばかりの子だ。
するとセレナが、
「ねえ!ねえ!楽しみだね!」
「ああ、そうだな。だから俺を揺さぶるな。」
少ししてルーデンスさんが占い等に使う丸い水晶が乗っている台座を持ってきた。
「あったよ~。これが人の属性が分かる物だよ。本当はギルド何かにあるものなんだけど、昔のつてで劣化番の属性だけが分かるやつだけど。」
「どうやって使うの?」(セ)
「簡単だよ。この丸いやつに手を乗っけて少しすれば分かるよ。」
「じゃ私やる!」
セレナが水晶ぽいのに手を乗っけた。
そして三分ほどたった。
「ねえ~、ルーデンスさん、まだ~」
「んー。もうそろそろでて来てもいい頃なんですがね。‥‥‥あ!」
すると突然水晶ぽいの内側から透明な光が表れたのは。
「ルーデンスさん、これは?」(セ)
「ふん~。これは特別な魔法の時の反応ですね。」
「‥‥特別な魔法?」(俺)
「そうです。うんー。セレナちゃんはエルフなので‥‥‥セレナちゃんの周りに光る何かが見えませんか?」
「な、何で知ってるの?!」
「やっぱり。それが原因ですよ。」
「レイ!話したの!」
「いや何も」
「ま、まずは落ち着いて。ね。」