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『さてと、もうそろそろいいか。』
俺は教会にある時計を確認して、教会から抜け出した。
もちろんセレナをさらおうとしたやつの始末だ。
あいつを転ばしたときに干渉魔法で俺の魔力をあいつの靴につけて隠蔽しておいたので、なんとなく今奴がいる場所が分かる。
「おい、だうした?エルフの娘を捕まえてこいって言ったよなぁ、あ゛あ゛?」
「ひっいい、すみませんすみませんすみませんすみま――」
「うるせぇぇえ!てめぇはもう用済だ。」
「あんたもな。」
「はぁ?」
ゴキ ザン
暗い部屋に二つの音が鳴った。
ドサ ゴト
その後また二つの音が鳴った。
俺が魔力を追うと暗い部屋に行き着いた。
どうやら上司と部下みたいに別れているらしくさっきから同じようなやりとりをしている。
なので俺は風属性魔法を干渉魔法で隠蔽しながらばれないようギリギリまで圧縮し、自分自身は『隠密』を使って上司っぽい人の背後にまわった。
その時ちょうどよく殺そうとしたのでそれに乗っかり、上司の首を右回りに120度回し、部下の方を作った風の塊を一気に放出した。まあ、『ウィンドカッター』ていえば分かると思う。
「ふうぅ、」
『初めてこの世界で人を殺したが‥‥‥特に何も感じなかったな。まあ、寝るとするか。』
それが本当の感想だった。
あいつを殺した時から人を殺すことについて躊躇が無くなったのはなんとなく自覚していたから、セレナを拐おうとしたやつらを殺したことに繋がったと思う。
名前 「レイ」
種族 「半悪魔」
保有スキル
身体操作 Lv5
身体強化 Lv2
火属性魔法 Lv5
水属性魔法 Lv5
風属性魔法 Lv7
霧魔法 Lv1
干渉魔法 Lv7
並列思考 Lv3
直感 Lv2
隠蔽 Lv7
隠密Lv2
気配察知 Lv7
危機察知 Lv 3
魔力消費量減少 Lv4
魔力感知 Lv5
魔力操作 Lv8
保有魔力量増大 Lv7
自然魔力回復 Lv4
気絶耐性 Lv5
睡眠耐性 Lv3
種族スキル
異界の精神構造
魂を見つめる瞳
強靭な肉体