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異世界転生した。  作者: R0R0
21/168

18

あれから豊穣祭を二人で回ったり、プレゼントにクッキーをもらったり、どんどんと月日が過ぎていき、今は12月下旬。



「なあ、セレナ。年末の祭り、俺と一緒に回らないか?」

「ごめんガビル!私下の子の世話をやるから行けないの。本当にごめん!」

「そうか‥‥分かった。」

『ガビルもガビルでこりないな。自惚れかもしれないがセレナは俺に惚れてると思うんだが。』



ガビルはよくセレナを誘っては村にでて、買い物やら、依頼やらを一緒にこなしている。


俺がスティーブさんと会うまでは俺と一緒だったが、スティーブさんに剣術を教わるようになってからは、俺が教わってるときが退屈らしく最近はガビルと一緒にいる。



「(ねえ、レイ。年末のお祭りのことなんだけど、一緒に回らない?)」

「(‥‥お前さっきガビルからの誘い断ったじゃん。)」

「(だって‥‥ガビルの目線、なんか気持ち悪いもん。)」

『セレナが可愛くて、綺麗なのは認めるが‥‥お前いったいどんな目線を送ってるんだ?』

「(レイ?)」

「(ああ、ごめんちょっと考え事。祭りのことはいいぞ、行ったって問題ない。)」

「(本当!ありがとう!)」



こうして俺が祭りに行くことが決まり、その後の話し合いで夕方から回ることに決まった。ちなみに年末年始は大人が遅くまで起きてるので、夜はいつもの夜よりも治安がいい。






そして時間になった。



「レイ、待った?」

「いいや、別に。‥‥化粧したんだな、似合ってるよ。」

「‥‥ありがと‥」



セレナは恥ずかしそうに耳まで真っ赤にしてうつむいた。



『そう言えば、今はあまりセレナの耳さわってないな。』



そう思い耳にふれてみる。



コリッ



「ふぁぁあ!!ちょっとレイ!何やってんの!」

「セレナ、静かに。ばれるぞ。」

「くうぅぅぅ」



セレナが射殺さんばかりに俺を睨んでくる。



「ほら、行くぞ。あまり遅いとシスター達に怒られる。」

「‥‥分かってるわよ。」

「ほら、はぐれないように。」



俺がセレナに手を伸ばすと、セレナはおずおずと手を握った。



「行くぞ。」

「‥‥うん。」



二人で夜の村に歩き出した。



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