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異世界転生した。  作者: R0R0
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そこには―――銃が二丁入っていた。


それも現代的ものが。


「なにそれ、金属っぽいけど……」

「インゴットにしては歪ね。」

「ああ、これは銃だ。」

「あ、もしかし銃術で使うものかしら。」


シエラがあった通り、銃術というスキルがある。


なら、銃だってあってもおかしくはない。


「へえー。それってどうゆう風に使うの?」

「どうゆう風って……」


ミヨリへ視線を向ける。


「あ、お構いなく。」


向こうもいいみたいだから、一、二発打ってから進もう。



宝箱が置いてあった場所がちょうど長い道だったので全員後ろへ行ってもらって、銃を構える。


実は内心うきうきしていた。


FPS系のゲームをやっていると少なからず銃を打ってみたい気持ちを持つようになる。


一種の憧れや、ロマンに似ている。



「とりあえず耳ささぐか、身体強化しておけよ。」

「?わかったわ。」


そして銃を構え、引き金を引いた!





が、何も起こらなかった。


うまく引き金を引けていなかったと思い、もう三回引いてみるが無反応。


「?」

『もしかして安全装置とかがあるのか?』


そう思い、銃を見るが、ニワカの俺にはよくわからなかった。


『まさか一発目からジャム(弾が詰まること)ったとか……』


と銃口を覗き込んだ時


「!」

バン!


弾が出た。


突然、銃に魔力を吸われ気付いたので直撃はしなかったが驚いた。


「あ、ぶねえ―――!」


先と同じように魔力を吸われるのを感じ、銃を構え、


バンバンバン!


三発発砲した。


「大丈夫!?」

「ああ。ただちょっと前髪が焦げたぐらいだな。」

「もう。ほんっと心配させないでよね。」


『これじゃ、一生アイテムバックの肥やしだな。』



その後は何度か魔物と会ったものの難なくゲートまで来られた。



「ありがとうございました。」

「いいさ、お互い様だ。」

「では、またどこかで。」



そう言って四人は行ってしまった。



「なんだか不思議な子たちだったわね。」

「そうだな。ともかく、探索再開するか。」

「宝箱あったらよってく?」

「……近ければ取っておくか。」



この後、十二階層に戻り近くにあった宝箱をちょくちょく漁りながら探索をしていると、ばったりアギト達に出会った。



ただ、


「……なんで天井に?」

「はははは。俺らからしちゃ、お前らが天井にいるように見えるぞ。ま、これも何かの縁だ、少し話そうぜ。」


「改めて、A()ランクパーティー『紅狼』のリーダー、アギトだ。」

暗殺者(アサシン)盗賊(シーフ)のクロウだ。」

「魔法使いのティルです。よろしく。」

「ジルだ。……見ての通り壁をやってる。」

「レイだ。よろしく。」

「セレナです。」

「シエラです。」



自己紹介もほどほどに、何故天井にいるのかについてアギトから教えてもらった。


どうやら今アギト達がいるのは十九階層で、1と10、2と9、3と8、4と7というように、天井が別の階層になっているようだ。


5と6は地上で6に隠し通路があり、天井を歩いているやつとあるのはほとんどないとか。


「じゃあなんでアギト達はいるんだ?」

「俺らか?おれらはギルドの依頼で地図を作ってんだ。どうだ、俺らが作った地図、ちゃんと使ってるか?」

「あーーそれが……」



「はぁ?盗まれた?!マジか……クロウ、予備のあるか?」

「ああ。」

「レイ。地図を持っていってくれないか?息抜きでやった講習会の奴らがここで詰まるのはあれだから。」

「持っていくまでは使っても?」

「ああ、いいぜ。そのかわりちゃんと持って行けよ。」

「わかった、引き受ける。……その前に試したいことがあるんだが。これって、こっちからそっち側にいけないか?」

「試してみろ。あまりお勧めはしないがな。」



アギトの口ぶりから、おそらくできないだろう。俺自身もこのままいけるとは思っていないが、干渉魔法を使えばいけるかもしれない。


干渉魔法が一体どんなものなのかはっきりとしていないが、シールドに干渉し、脆弱化することができる。


もし見えない壁があるならこれを使って破壊して無理やり行けるかもしれない。


魔法や矢、魔物なんかは普通に……


「いや、やめてこう。」

「それが賢明だな。やったら思いっきり吹き飛ばされるし。それと、ほら。」

「ああ。……なんか魔力帯びてないか、これ?」

「あ?ああ、それは『魔法紙』つって、まんま魔力を帯びた紙だな。それに魔力を流すと地図がわりになるぜ。通ったところとその周りまで写してくれるし、写したところの、今の状況がわかる優れもんだ。」

「それは……すごいな。」

「今はクロウの魔力を帯びてるが、お前が魔力を流せばその地図で今どこにいるかわかるようになってる。その紙はそなへんの宝箱から出てくるから、漁ってくといいぜ。」

「アドバイスありがとう。」

「おう。んじゃ、俺たちは攻略してきますか。」



そしてアギト達は行ってしまった。


ただ、ここで地図を手に入れられたことはでかいし、『魔法紙』というのもをしれたのも大きいな。


これで一気に攻略が進みそうだ。



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