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異世界転生した。  作者: R0R0
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よくわかんない会です

「うん、うまい!」

「それは何よりで。」


俺とシエラとミヨリが話している間、他は昼飯をたべていた。


俺たちが早く食べただけで、時間的には今頃がお昼時だろう。


「あなたもどう?」

「え、私ですか?……じゃお言葉に甘えて、いただきます。」


さっきまで話していたミヨリも巻き込んで昼飯を食べるになった。


ま、俺たちは先に食べたから食べれないんだが……



「(なあ、ミヨ リ。なんか足りなくないか。いつもよりも、こう、なんか違う感じがするような。)」

「(言われてみれば?でも普通に美味しいし。)」

「(使ってる塩が違う。いつもは『ロックソルトタートル』の塩。これは普通に売ってる塩。だから違う。)」

「メリー。その『ロックソルトタートル』がどこにいるか知ってるか。」

「?!……しっ知ってるけど……。」


この世界では、前世の代表的な調味料、さしすせそが全て存在する。


なんならマヨネーズを作ったり、見たことはないがケチャップもあるらしい。


これだけで、もう十分に驚くことだが、やはり前世と比べてどれも品質が劣るものばかり。


それでも俺は構わなかったが、どうしても譲れなかったのが塩だ。あのしょっぱいさがたまらない。


特に岩塩。


岩塩は海で取れる塩とは違い、肉にかけると塩特有のしょっぱさと後からくる絶妙な、あまじょっぱいとはまた別の旨味がある。


ロックソルトはそのまま岩塩。


半諦めていたことだが、手に入るなら是非とも欲しい。






「(ねえ、『ソルト』って、確か塩のことよね。)」

「(ええ、確かに。)」

「(なんでレイってあんなに塩にこだわるのかしら。何にでも塩をかけて食べようとするじゃない。)」

「(さ、さあ、私に聞かれても……しょっぱいのが好きなんじゃない?)」

「(もはや病気的なものよ。というか、あんなんじゃ塩食べ過ぎて病気になるわよ。)」

「(私達が頑張って調節しないとだめね。)」



メリーから聞いた話だと、どうやら『ロックソルトタートル』は三十一階層から四十階層の地上にいるらしい。


場所が分かればあとは探すだけ。新たに目的が増えた。




昼飯も食べたことだし、四人をゲートまで送ることにした。


その際、「ゲートまで送っていただるだけで無く、お昼までいただいて何もいないのはいただけないので、せめて護衛をさせてください。」


と言われたので、お願いした。


だが、


「その、カケルは戦えるのか?魔力を持ってないみたいだが……」


この世界では多かれ少なかれ魔力を持っているのが当たり前だ。


彼のように魔力を持っていないと、魔法が使えないし、身体強化すらできない。


常日頃、魔法や魔力を使っているわけではないが、冒険者なら魔力を持ってないとやってられない。


「まあ、そう思われても仕方ないでしょう。私の力は特別ですから。レイさん、身体強化してもらえませんか。」

「あ、ああ。」


身体強化をしてカケルに左腕を向ける。


「失礼します。」


そういいカケルが俺の左腕に人差し指で触れると


スゥー


「なっ!身体強化が解けた?!そんなバカな!……魔法もか。」

「私の力は、私の周りの、魔法や魔力を完全に無効化する力で、最大で十数秒無効化し続けます。剣を打ち合ってもこの力は発動しますね。」

「なるほど、魔法を無効化するのも、相手の身体強化を解除するのも、強力だな。それ相応のデメリットで、自分も魔力が持てないのか。だが、それだと対人には有効だが、魔物には使えなさそうだが……」

「あまり知られていませんが、魔物は常に身体強化しています。それを無効化するので戦闘を有利に進めることができます。まあ、これは常に発動している物なので自分じゃどうしようもないんですがね。それに、いくら無効化してるからと言っても、投擲なんかは普通に当たります。」

「ふーん。もしかして魔力を持ってない奴はみんなそうなのか?」

「ちょっとわかりませんね。そもそも魔力を持たない人に会ったことがないので。」

「……猫被り。」

「何か言ったかい、メリー。」

「何も。」


と多少話しながら移動していると、上からクモの魔物が降ってきた。


「やっと出てきたか。くらえ、『レオフ―――あ!」

「っ!」


レオが魔法を放とうとした時、ミヨリが一瞬でフシ全てを切り飛ばした。


「ちょっと、何すんだよ!」

「あれ相手にでかい魔法を打ってどうするのよ。」


『……見えなかった。まるで分身して切ったかのようにほぼ同時に切られてた。一体何者なんだこいつらは。』


若干不信感を持ちながらも、そのまま進んでいき、やっと一階上がった。


すると次は、


「お、ラッキー。宝箱じゃん!」

「ちょっと……すいません何度も何度も。」

「いや、いいさ。大丈夫。」

「本当すいません!」


ま、彼女も苦労しているんだろう。


それにしても、宝箱か。


早くマッピングするために、最短で移動してきたから見落としていたのか。


ただ、本当に道の脇にちょこんと置いてあるし、木でできているが、ザ宝箱という形をしている。



そして、一悶着あって、俺たちが宝箱を開けることになった。


「開けるぞ。」


特にいいものは入ってないだろうと思いながら開けてみると、そこには―――



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