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冒険者登録して、ランクアップして、今日も今日とて近所の手伝いをしていたら、テレサ様からこの国レッドフォリア王国のお金の価値のお話を聞いた。
お話の雲居きが怪しくなったので内容を抜粋して。
この国には、ミスリル貨、白金貨、金貨、銀貨、銅貨、があり、銅貨百枚で銀貨一枚、銀貨百枚で金貨一枚、金貨百枚で白金貨一枚、白金貨百枚で、ミスリル貨一枚だそうだ。さらに金、銀、銅には十枚分の価値がある大○○がある。さらに銅貨には十分の一の価値がある、小銅貨がある。
まあ、銅貨五枚でまあまあな食事ができるので、三食 四人 三十日 一年で、5×3×4×30×12=21600銅貨=2.16金貨なので、金貨三枚あれば1年暮らせるようだ。
普通、金貨や白金貨は庶民には全く無縁なものだと思うがダンジョンがあるらしいので問題ないらしい。
まあ、いまの俺達には関係ないが。
『お、薬草採取の依頼じゃん。』
俺は何気なく依頼が張られているボードから、それを取った。
「お!レイ坊こんな時間に珍しいじゃねいか。セレナはどうした?」
「‥‥ギルさん。セレナとは依頼を別々にやってるから。」
ギルさんとは、『ギルバートさん』を短縮したもので、五十代ぐらいのくすんでいる金髪と、混じり混じりの白髪に、蒼眼の行けてるじいさんだ。依頼を受注するところにいる、俺と同じ黒髪、黒目をしている、五十代ぐらいのダンディーな『ヴェル爺』(ヴェルン)と「黒の疾風」と言う名でパーティーを組んでいた。
が、ヴェル爺が大怪我をして冒険者に復帰できそうになかったので、ヴェル爺の故郷であるイルーシオで、ギルドマスターをしている。
「はい、ヴェン爺。」
「うん~。少し困りましたね」
「?どうした」
「いつもはセレナさんと二人でしたで、依頼を認めましたが‥‥‥今はレイさんお一人なので、どうしたものかと。」
「ガッハハ、いいじゃねえかヴェン。レイ坊は仮にもFランクなんだろ?一人で行かせたって問題ない。」
「そうは言ってもですね。レイさんはまだ5才ですよ。」
「本っ当、ヴェンは心配性だな。と、俺は依頼に行ってくるよ」
「(逃げましたね、ギル。)おっと、話がそれましたね、まあ薬草採取程度でしたら危険もないですし、依頼を認めましょう。」
「ありがとう‥‥ごさいます。」
俺は依頼を受けて東の草原に出掛けた。