表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転生した。  作者: R0R0
146/168

133

お久しぶりです。

頑張って続けていきます。

「全員持ってきたようだな。食材を落とす魔物は比較的弱い奴が多い、もし中で食材に困ったら倒すといい。方法は各自調べろ。そんじゃまあ、森行くぞ。」


森の入り口まで来た。


「ちょうどいい、あれを見ろ。」


アギトがそう指さした方にいたのはゴブリン?だった。


俺らが知るゴブリンは人の5歳〜6歳ぐらいの体長の肌が緑色をした魔物だ。


ゴブリンの上位種(猿から人へ進化したように、普通のゴブリンより上の存在)であるホブゴブリンは12歳〜15歳の体長ぐらいある。


もちろん個体差もあるが大体これぐらいだ。


だが、今俺たちが見ているのはその中間ほどの体長だ。


さらに、見ている魂に核が無い。


やはり外の魔物とダンジョンの魔物は違うものなのか。



「いいか、あれは普通のゴブリン。」

「「「!」」」

「外のゴブリンはもっと小さいが、ここではあれが普通だ、用心しとけ。ダンジョン内の魔物は基本的に外の魔物より強くなってる。龍とかは逆に弱いらしいがな。誰かあのゴブリンを倒したい奴はいるか?これから順に1パーティずつゴブリンを倒してもらいたいからな。」

「じゃあ、俺達がやるぜ!」


勢いよく名乗り出たのは、ウサギに襲われた奴だ。


他の仲間もやってやるって感じだ。



所詮相手は一体、それもゴブリンだ、なんなく倒した。


「どうだ!」

「上出来だ。他のパーティも俺達が見ているところでゴブリンを倒すように。」


その後奥へ進み、ゴブリンと出会うたび、参加しているパーティかソロの冒険者がゴブリンを倒していった。


俺たちは三体相手したが、セレナが眉間を抜いて一体、シエラが蛇腹剣を使い細切れにして一体、俺は他のゴブリンと違って棍棒を持った奴を相手したが、振り下ろされた棍棒ごと首を跳ねて倒した。


さすが、ジラグさんの武器だ。切れ味抜群。


ただ、戦闘において少し違和感を覚えたが、アギトたちが先は進みので、一旦置いといた。



「よし、全員倒したな。実は―――」

「BUOOOO!!!」


アギトが終わろうとした時、雄叫びが聞こえた。


そして、背後から来た魔物をアギトはすかさず振り向き、押し止めた。


「っ、徘徊ボスのミノタウロス……しかも変異種か!」


アギトが変異種のミノタウロスを押し飛ばす。


だが、さっきの雄叫びに呼ばれてか、もう二体俺たちの背後に魔物の気配が……


「後ろにもミノタウロスが?!クソっ、入らなかった弊害か!悪い、三十秒耐えてくれ。」


再びアギトが変異種のミノタウロスと向かい合うと、


「BUOO!」


変異種のミノタウロスが持っていた斧が炎をまとい斬撃を飛ばす。


「ウォーターウォール!」


すかさずアギトの仲間が壁を張りそれを防ぐ。


「魔武器か。わりー、一分追加で。」


「僕達が片方の時間を稼ぎます。誰かもう片方を!」


と名乗り出たのは青みがかった黒髪のパーティ。


本人が剣士で、もう一人男が盾役、女の僧侶、魔法使い、おそらく暗殺者(アサシン)、のエルフ(性別はわからん)


バランスの取れたパーティだ。


「じゃあ―――」

「俺が相手だ!ミノタウロス!!」


遮って出てきたのは、ウサギに襲われた奴。


本人は赤髪の目立つ奴で、パーティは女の魔法兼僧侶だ。


他のパーティが怯んでいる分あいつらは度胸があるようだ。


「「BUOOOO!」」


ミノタウロスの雄叫びを戦闘が始まった。



二つのパーティの差は早々に現れた。


前者は大きなものを与えられていないものの、確実にダメージを与えている。


時間はかかるだろうがミノタウロスぐらいなら倒せるだろう。



しかし後者は、ほとんどダメージを与えられていない。


それが単純な力不足なら仕方ないし、実際に足りて無いと言わざるおえないが、それは前者も同じ、彼らに大きく足りないのはメンバーとの連携だ。


酷すぎる。この一言に限る。


味方の魔法を遮って自分がくらったり、多少ダメージを負ったからって後ろに下がったり、目に余るものだ。


ゴブリンの時は一人一人が一対一で戦えたからいいものの……


「「グァ!」」


赤髪と青黒髪のメンバーのエルフが同時に吹き飛ばされた。


赤髪のほうは「早く回復しろ!」と言っている。


青黒髪の方はすかさず僧侶が駆け寄って回復する。


『てかあの僧侶、聖魔法が魔法を飛ばして回復できるのを知らないのか?まあいい、少し手助けするか。』


俺は青黒髪のほうのミノタウロスに『ドーントレスト』をかけた。


ミノタウロスは魔法が当たったなんてお構いなしに青黒髪に攻撃を仕掛けた。


「BUOOOO!」

「くっ……軽い?!はぁ! 助かります!」

「一時的なものだ。」

「わかりました。」


やっぱデバフは重要だな。受け止めるので精一杯だったのが、押し返しすことができるようになった。


「っ……くそっ!」

『さて、赤髪の方を助けてやるか『エアカッター』』

「大丈夫か!」

「あ。」



ちょうどアギトが割り込んだ時にエアカッターがミノタウロスへ当たった。


「す、すげえ……」


どうやら赤髪はアギトがやったのだと思っているらしい。


アギトは俺の方をチラッと見ただけで俺に何も言わなかった。



青黒髪の方はアギトの仲間の助けもあり、なんとか倒せたようだ。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ