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異世界転生した。  作者: R0R0
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宿を取って、十分睡眠を取り、腹八番目まで朝食を食べ、ギルドに行き、前回あった職員とは別の人からダイナに入れるようになったと確認をし、場所を聞いて、いざダンジョンへとギルドと出ようとした時、


「非庵のダンジョンは簡単だって言われたから、最悪魔法でなんとかすればいいって思ったけど、今のレイの装備のままでダイナに入るのはちょっと危険じゃない?」



とセレナの指摘


ごもっともです



「でも、レイが持ってる剣はジラグって有名な人が作ったのよね。」

「かも知れない、だけどな。あって確かめればいいし、そのまま俺の剣を打ってもらいたい。有名ってぐらいなんだからギルドに行けば場所がわかるかもしれない。……戻るか。」





「なんだ?ダイナの場所ならさっき教えたろ。出て左、目と鼻の先だ。」

「その前に装備を整えたくて。ジラグって鍛治職人に見てもらいたいんだ。」

「はぁ……あのな、ジラグさんは世界で三本の指に入るほどの鍛治職人なんだ。ベテランから多くの注文を受けている。お前らのようなひよっこの武器を作る暇はないんだ。」

「俺らはBランクだ。」


銀色の冒険者カードを見せる。


これだけで証明できるって本当に便利だな、このカード。



「Bランク……本物か……だが悪いな。居場所を教えられても、お前らの武器ができるのは何ヶ月も後になるぞ。Bランクなんてここにはゴロゴロいるし、Aランク、ましてやSランクの冒険者もいるんだ。ギルド側はそういうもっと上の奴らがいい武器を持って、入手困難なアイテムの提供をしてもらいたいんだ。そこんとこ理解しとけよ。」



だいぶ念を押されながら居場所を教えてもらった。





「ここか?」

「普通の家みたいね。」

「でも奥から金属を叩く音がするわ。ノックしてみましょ。」



シエラがノックをすると、中から「はーい」と声がし、少ししてから扉が開かれた。


出てきたのは女の子だった。



「どちらさまですか?」

「えっと、私たちジラグさんって人に会いに来たんだけど。ここにいるかしら?」

「うーん。あ、もしかしてパパのこと!ちょっと呼んでくるね!」

「あ、ちょっとま―――いっちゃた……」


次に出てきたのはさっきの女の子より頭一つ分高い髭の生えた男だった。


「誰じゃ、わしを訪ねてきた奴は。ん?お前ら冒険者か。なんで裏からきた。ちゃんと表からこい。じゃあな。」


言うこといって閉められた。



いわれた通り、反対側へ向かうと大きな鍛治場がある建物があった。


結構オープンに見え、剣を叩いている様子だが、その割には音があまりしない。


原理はわからないが騒音対策がされているのだろう。


同じ建物の端っこに武器を売っている場所があったので、そこにいる店員に話を聞くことにした。



「ちょっといいか。俺たちジラグって人を訪ねてきたんだが、ここで間違い無いか?」

「ああ、間違い無いぜ。そして、俺がそのジラグだ。」

「……」



どう見てもさっきあった人よりも身長が高いし、髭も生えてない。


後ろの二人も「あれ、この人だっけ?」て狼狽えてる。



「俺たちが知ってるジラグさんは、あんたよりも身長が小さくて、髭が生えている人だったぞ。それに、さっき後ろで会ったばかりなのに、もう顔を忘れたのか。」

「……あんたら、ジラグさんの知り合いだったのか……それならそうと言ってくれよ。ジラグさんは後ろだ。それと、このことは他言無用でな。」



店員にそう言われ、後ろの扉に入った。


そこには、広い鍛治場があった。



「広いわねここ。それに熱い……」

「時空間魔法が使われてるわね。空間が歪んでるもの……」

「明らかに外との広いさが合わないもんな。こっちの方が広いんじゃないか。」



いろんな種族の鍛治職人が金属を打っており、めちゃくちゃうるさい。


俺たちは耳がいいのでここにいる分には隣の声が拾える。


それに熱い。シエラの尻尾が垂れている。


と、裏であったジラグさんにあった。



「さっきあった三人じゃな。ここはうるさいから二階に上がるぞ。」



……何も言わさず、近くにあった階段を上がっていったので、ついていくことにした。





二階に上がると応接間に案内され、向かいにジラグさんが座った。



「見たことねぇ顔だから、一応自己紹介だ。わしはジラグ。見た通りドワーフだ。そんで鍛治職人。おぬしらは?」

「俺はレイ。冒険者だ。」

「私はセレナです。レイと同じで冒険者です。」

「シエラです。二人と同じく冒険者です。」

『さっきもあったし、嘘もついてない。この人が本物で間違いなさそうだな。』


「三人とも冒険者か。それで、わしになんのようじゃ?裏から来たんじゃ、それ相応の重大な何かがあるんじゃろう。な?」

『あ、やっぱり地雷踏んでたか……』



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