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異世界転生した。  作者: R0R0
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 あたりに怒号が響く中、俺は『シールド』の中に縮こまっている。


 ここのダンジョンのボス (ゴキブリ) の出現によって二人がそこら中に魔法をぶっ放しているからだ。


 断じてGに触れないためではない。


 断じて…



 数分後


 気が済んだのか二人とも魔法を打ち終えた。


「はぁはぁ、やっと…」

「倒せた…」

「もう二度とこのダンジョンには来ないわ。」

「ええ。」

「……お疲れ様。とっとと先へ行こう。」



 俺はお前の事を称賛するよ。


 あの弾幕の中を回避し続けたことを。


 見習いたくはないし、忘れたいけども。





 話を戻して、ダンジョンのボスを倒すと次へ道が開ける。


 正確に言うと入ってきた門とは別の門が開かれる。


 大きいダンジョンだと下の階層へ、最終ボスだと一瞬で出口に戻れるゲートがある部屋へ続いている。


 そして、この最終ボスを倒しゲートで戻ると異能スキルがごく稀にゲットできる。



「ここだな。よし、行くぞ。」

「「ええ。」」



 ――――――――――――――――――――



「眩し!―――あ、外だ!」

「やっと出られたわね。あのままじゃ息が詰まりそうだったわ。」

「……」

「どうしたの?」

「いや、なんでもない。」


 ダンジョンから出る瞬間、風が吹いたような気がした。


 嫌なものでは無かったし、むしろ逆の感じだった。


『まさか、な。』


 試しにステータスを確認してみる。




名前 「レイ」

 種族 「半悪魔(ハーフデーモン)

 保有スキル

    剣王術Lv2

    短剣王術 Lv1

    双剣王術 Lv1

    体術Lv2

    逆手術

    投擲 Lv9

    生活魔法

    収納魔法

    無属性魔法

    火属性魔法

    水属性魔法

    風属性魔法

    光属性魔法 Lv6

    闇属性魔法 Lv9

    火炎魔法 Lv2

    氷属性魔法 Lv5

    雷属性魔法 Lv3

    霧魔法 Lv8

    幻影魔法 Lv8

    並列思考

    思考加速Lv6

    超感覚Lv9

 特殊スキル

    疑似神眼

    魔の支配

    虚飾ノ影

    龍の生命力

    龍化

    龍装

 種族スキル

    魂魄魔法

    悪魔覚醒

    異界の精神構造

 異能スキル

    メモLv1


『っ!異能スキル。あの風みたいなのがそうだったのか?いや、貰えるだけありがたいがメモってなんだよ。』

「おお、冒険者様がた。もうお帰りで。」

「あ、お爺さん。お疲れ様。」

「いえいえ、ここで見張るのが私の仕事ですから。」



「なあ、じいさん。今何時ぐらいかわかるか?」

「そうですね……私の時計では1時、ですかね。」

「時計を持ってるのか。」

「ええまあ……ただ、ダンジョン産のものではないので正確ではありません。」


 時計か……ダンジョンで欲しいものの一つだな。ダンジョン産は狂うことが無いから正確な時間が知れるし。


 ……こういう時にメモが活躍するのか。時計のことも欲しいってことも今思い出したし、忘れっぽい俺には重宝するスキルだな。




 とまあ、はじめてのダンジョンはずいぶん呆気なく終わった。


 もともとB、Cランクで余裕にクリアできるダンジョンだ、D、Eランクでもクリアできるだろう。


 苦労するとすればボスぐらいだな。あの弾幕を避けるG……

 思い出さないでおこう……



 後は村で子供達にいろいろ教えてからメイリーズに行こう。



「疑問だったんだけど、何でレイに近づくと虫が死んじゃうのかしら?」

「蚊とか蜂、主に虫だな。あいつらは見る分には大丈夫なんだが、耳元でブンブンされると気色悪いだろ?だから俺に近づいたら焼け死ぬよう体の周りを魔法で覆っているんだ。」

「魔法で体を覆う……それっていつもしているの?」

「余程のことが無い限りいつもだな。」

「え……よくそんな魔法を維持し続けられるわね。」 

「慣れれば簡単だぞ。それにそんな魔力を消費し続けてないしな。」

「それ、教えて貰えないかしら?」

「いいが……初めのうちは大変だぞ。」

「大丈夫よ。」


 子供達に剣術や魔法を教えるなか、シエラには虫殺しの魔法を教えるのだった。


 使いたがらない弓術、珍しい精霊魔法を持つセレナは短剣を振り回していた。



 と、そうそう。新しく手に入った異能スキル『メモ』だが、自分が念じたように視界に出せるものだった。


 手帳をイメージすれば手帳に、いつもみているステータスのウィンドのようにイメージすればその通りに白いウィンドが視界に表れた。


 手帳よりもウィンドの方が使い勝手が良さそうだ。


 見せようとしない限り相手からは何も見えないので、いろいろ試している時、セレナから「何やってんの。」と言われこのことに気がついた。


 あと、文字は自分で書いたりパソコンのように綺麗な文字やら書式(自分がわかる範囲で)の変更も後からできた。


 他人に見せる時は文字だけが宙に浮いて見え、横や後ろからは見えないらしい。



 余談だがメモを開くたびにレベルが上がったらしく、すぐスキルの方へ移動した。



余談の余談


本来の倒し方

噛みつき攻撃をする時に止まるので、その瞬間を狙う

噛まれても毒はなく歯形とちょっとの出血

普通の皮防具なら噛まれた痛みだけ

逃げることに特化しており、まれに突進してくるが普通に受け止められる

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[一言]   明けましたおめでとう御座います。今年も宜しくお願いします。  どうもこんばんは〜(^∇^)!!凄くお久し振りです。  さっそくですが感想を書かせて頂きます( ^ω^ )  先ずは一番印…
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