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大会の病室の中でステータスを確認したところ新しく『龍の生命力』『龍装』決勝戦の時にあった『龍化』なる特殊スキルがあった。
各説明をは以下のように
『龍の生命力』
あらゆる物理、魔法、身体状態異常耐性を持ち、驚異的な再生能力、圧倒的な身体能力を兼ね備えた肉体は並みの攻撃では傷つかない。
統合
再生、痛覚耐性、気絶耐性、睡眠耐性、身体操作、身体強化、強靭な肉体
『龍装』
皮膚から龍鱗を生成する。龍装時、身体強化される。
『龍化』
皮膚を龍のように硬く強く変化し強化する。
だ。
『俺が強くなってたのは『龍の生命力』ってやつかな。後の二つは検証をするか。』
俺はまず『龍化』を試してみた。
すると、
バキッ!
『これは‥‥‥プロマックスと戦って最中になったやつか。これは使えるな。ふん‥‥‥部分的に『龍化』もできると。』
そして右腕に部分的に『龍化』場所に『龍装』をした時
「!」
ズダッ!バギ!
右腕が意思に反して暴れだし、ベットが破壊された。
「くうぅ‥‥‥」
「大丈夫!すごい音したけど!」
「大丈夫‥だ。‥‥‥ふぅ。」
「本当に大丈夫?」
「ああ。俺はな、ただベットが‥‥‥」
‥‥‥弁償しました。
後日だいぶ調子が戻ったので、強くなった力の制御及び限界を調べるため
「俺に挑むと。いいぞ、どんとこい。」
「じゃ、遠慮なく。」
プロマックスとはだいぶ打ち解けられた。
以前「俺のことは兄貴と呼んでくれ。」と言われたので妥協でマックスと呼ぶことにした。
とまあそんなことは置いといて、俺はさっそく全身を龍化させた。
「ほう、それは決勝戦の時になったやつだな。もうものにしたのか。だがそれでは俺にかなわないぞ。」
「そうだな、だから―――『部分龍装』」
俺は両腕を龍装した。
龍装を使うと自分の意思に反して動くが両腕程度なら戦闘中維持できる。
これが安全に戦えるギリギリのラインなのだ。
『龍の生命力』がいつゲット出来たかはわからないがテインメロンの件で、通常でも強くなっているため龍化だけでも前回よりはいい試合ができそうだが、パンチ一つで天気を変えられるバケモノに勝てるとは思ってない。
だからこそ『龍装』という不安定な状態の全力がどの程度か分かりやすい。
俺は一つ一つが白もしくは黒色の鱗を両腕に生やし、マックスに向き合った。
「『龍装』か、考えるに最近できるようになったみたいだな。」
「そのとおり、だ!」
パンチをしたがあっさりと防がれてしまった。
それが合図となり打ち合いが始まった。
しばらくして休憩中
「おまえ全身龍装できないのか?」
「ん?ああ、そうだ。」
「そうかぁ、全身に龍装できればもっといい勝負ができたと思ったんだがな。出来ないものは仕方ない、これから鍛えて行けばいいからな。」
「お、おお。」
休憩が終わったら次は反省だ。
マックスから見た俺の戦いの粗をいろいろアドバイスして貰った。
・肉弾戦でもフェイントを使うこと
戦う上で勝つための基本
俺の攻撃はどれも単調で、全ての攻撃は急所への一撃をするに繰り出されているものだとか……
・一撃の踏み込みが弱いこと
戦闘スタイルによるが、ここぞと言う時でもどんなことにも対応できるよう身構えているのはだめだということ
・無理に龍装をしなくていいこと
戦闘中その事に気をとられるなら別のことに向けた方がいい
等々分かりやすく説明してくれた。
「今度は少しだけ魔法使っていいか?」
「大丈夫だ。ただ魔法については何もアドバイスできないぞ。」
「それでいいよ。」
俺は龍化して、さらに自分に幻影魔法をかけ(幻影を着ぐるみとしてその中の入ってるイメージ)、マックスに向かった。
そしてマックスの射程範囲外で右にさらに幻影を、左は俺自身で脇腹を狙った。
アドバイスして貰ったように足を取られぬようしっかり踏み込み繰り出した一撃は
パシィィ!!
あっさり防がれた。
「幻影か幻術の魔法によるフェイントか、なかなかの精度だが気配でバレバレだぞ。」
「気配が?ちゃんと消してたはずなんだけどな。」
「いいやバレバレだ。そうか、お前は知らないのか。龍族の特徴が。」
「特徴?特徴ってあれだろ?」
この世界では種族によって特徴がある。
俺からすれば種族スキルが関係しているだろうと予想している。
とにかく
エルフなら魔力が
獣人なら身体能力が
龍族なら魔力と身体能力が
と言ったふうに特筆している点がある。
「そうだな。確かに教えられてるのはそうだが、龍族にはもう一つ特徴があってな、それは‥‥‥‥‥‥なんといったらいいか‥‥‥」
「おいそこはビシッとしてくれよ。」
「フハハハハ。悪い悪い、一言で表せるいい言葉が見つからなくてな。ま、俺なりに言うなら。『圧倒的な筋・肉・美』と言ったところか。」
「‥‥‥はぁ。」
「そんな、こいつなに言ってんだ。て顔をするな。説明してやるから。」
この世で一番強い種は龍種である。これが常識だ。
そして龍族というのはその龍の力を持つものをさす。
龍種とは行かないまでも、その血に流れるは最強のもの。
いくら自分で隠そうとも、その王者の気迫が体にある。
「てとこだな。」
「うーん。要するに、常に「俺はここだ!」て気配が言ってるもん?」
「ああ、そんな感じだ。」
「す―――まじか~」
俺は今まで双剣、暗殺者とだいぶロマンを追い求めなんとなく形になってきたが、ここに来て気配が消せないという冒険者としてもあるまじきことになった。
気配が消せなければ偵察ができなくなって二人の足を引っ張ることになる。
ならいっそヒットアンドウェイの双剣を捨てて前衛に専念した方がまだましなんだが‥‥‥今までの苦労が水の泡になるのは悔しい。
その後いろいろ考えながら練習していたら、龍化、龍装をしていなければ一応気配をつかみづらくなることがわかって一安心した。
ただまあ、感知が得意なBランク、やAランクの魔物には気づかれるだろう。とマックスから言われた‥‥‥
12月〜3月まで私用のため投稿頻度が落ちます
特に3月は著しく落ちると思われます
絶対月一投稿は続けますのでご心配なく