113 ステータス
「‥‥‥」
『朝か‥‥‥』
目が覚めた俺は横になったままなんとなくステータスを開いてみた。
名前 「レイ」
種族 「半悪魔」
保有スキル
剣王術Lv1
短剣術
双剣術
体術Lv1
逆手術
投擲 Lv8
再生 Lv 6
身体操作
身体強化
生活魔法
収納魔法
無属性魔法
火属性魔法
水属性魔法
風属性魔法
光属性魔法 Lv6
闇属性魔法 Lv9
火炎魔法 Lv2
氷属性魔法 Lv5
雷属性魔法 Lv3
霧魔法 Lv8
幻影魔法 Lv8
並列思考
思考加速Lv5
超感覚Lv9
痛覚耐性 Lv 8
気絶耐性 Lv8
睡眠耐性 Lv6
特殊スキル
疑似神眼
魔の支配
虚飾ノ影
種族スキル
魂魄魔法
悪魔覚醒
異界の精神構造
強靭な肉体
剣術→剣王術
短剣術、双剣術、逆手術、闇属性魔法、火炎魔法、思考加速がレベルアップ
『剣術から剣王術に、それと短剣術、双剣術、逆手術、思考加速がレベルアップしていたのは嬉しいな。大会で使えるし。さてと、そろそろ起きるか。』
特になにもなく大会の控え室まで来た。
『えっと、Dブロックの控えはここか。』
控え室に入ると選手がおのおのに練習していたり談笑しているたり、中には女性もいた。
例年は一ブロック辺り約二十人でFブロック以上だが、今年の参加人数が少なくDブロックまでしか集まらず一ブロックに残れる人数が二人から三人に変わった。
本選へ行けば報酬が貰え、知名度が上がる。
『と言っても試合までは結構あるからこんなもんか。もっと張り積めてると思ったな。ま、リラッスクするのはいいことだし、俺ものんびりするか。』
それから三時間後、午前九時から十二時にやったA~Cブロックの試合が速く終わったので、昼食休憩の時間がくりあがり、Dブロックの試合が始まる時間もくりあがった。
選手達は昼食を急いで食べ、いや食べながら練習をしている。
『食べながらは汚いが、俺も練習するか。』
そんなこんなで決闘場に上がる。
観客は選手達が上がくるのを見て盛り上がる。
『流石にこの大人数の前じゃ緊張するな‥‥‥』
「どうやらDブロックに出場する選手が出そろったようです!実況は引き続きこのマイクが行わさせていただきます!いや~Cブロックはとても白熱した試合でした!特にダークホースである―――え?なになに、お前の話は長いから早く始めろって?せっかちだな~私だって早く試合を見たいですよ。なら早くしろって?よっしゃ、それでは皆様の期待に答えましょう!開始の用意を!」
実況が指差した方には大きな銅鑼があった。
「はあぁぁじめぇぇぇぇ!」
実況の合図で銅鑼が鳴らされ、試合が始まった。
『『虚飾ノ影』で隠れるか。』
俺は人が倒れてくなか、ただぶらぶらと歩いていた。
時々俺の方に人が飛んで来たのを避けながら。
それから五十分ほど、残った三人チーム対三人チームの戦いが始まった。
両者試合が始まってから固まって戦っていたので残ったのだ。
『そろそろか。』
俺は『虚飾ノ影』を解除して試合を見た。
「さあ!残った者は仲間と協力して残った三人チームが二つ!‥‥‥おおっと!もう一人居ました!一体今までどこに隠れていたんだぁ!というか剣を抜いていなーい!」
実況で二チームは俺に気付き、目配せをして俺に向かってきた。
『片方は中堅、もう片方は俺よりちょっと年上か?三人チームだから三対三の後でも人数差で有利なのに俺を狙うか。』
俺は斬りかかってくる剣を避けるが
『流石に全部避けるとなると厳しいな。』
相手は三人で常に三対一にしている。
年上冒険者の一人が斬りかかってきたのを避けると残りの二人が背後から斬りかかってくる。
だが、俺と人族じゃ元が違う。
『やられっぱなしは嫌だし、そろそろ反撃だ!』
ズバッ!
「ぐぉ!」
ドス!
「ごほ‥‥‥」
来たやつを斬りふせ、また二人が斬りかかってきたのを避け、もう一人を串刺した。
先にやった奴はもう消えていて、次にやった奴は今消えた。
判断されるとすぐに場外に飛ばされるようだ。
「てめえ、許さねえぞ!」
「おい若いの頭には血ー上らしてんじゃねえよ。あいつは強い。だから協力してんだろ。」
「くそ!」
残った四人同時で斬りかかってきたので、四方を囲まれないよう逃げ回った。
『追いかけては来るが一応固まってるからむやみに突っ込めないな。それに斬擊がうっとうしい、飛ばしてくるのはありなんだな。と!あぶねえ……仕方ない。』
俺は身体強化を爆発的に強め一瞬のうちに相手に近づき、弱そうな二人の首を切った。
確かに切ったはずだが首は飛ばずに体が消えていった。
「しゅぅぅりょぉぉぉおお!!!一体何が起こったんでしょうか!六対一になったにも関わらずあっさり!あっさりと四人を斬りふせ本選への出場を勝ち取った少年は一体何者なんだぁ!強い!強すぎるぞ!」
観客はA~Cブロックのときよりもわかなかった。
『あ~‥‥‥せめて剣だけでも構えておくべきだったな。あれじゃ冒涜ととらえられても仕方ないか。ま、俺は本選へ行けて結果オーライだが。』