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異世界転生した。  作者: R0R0
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グロ会注意

 なんなかんやあってロヤリマズの街からケルラーレの街へと出発した馬車に乗った。



「昨日どうしたの夜中に起こしに来て?」

「なにも‥‥‥聞かないでくれ‥‥‥」

「?」



 シエラはそれ以上詮索しなかった。



 ロヤリマズからケルラーレの街までは三日で着くが、途中村に寄るため四日かかるらしい。


 ケルラーレの街で、そろそろ闘技大会が始まるので男冒険者が多い、と言うか馬車に女がセレナ達しかおらず居心地が悪そうだ。



 そんな事で二日目の早朝、森の中で、



「こっから先は俺達の縄張りだ。通りたきゃ一人頭金貨一枚分渡しな。」

「おかしくないか、いつもは一人頭銅貨二枚だったぞ。」

「いいからとっととだしな。もし嘘をついたんなら皆殺しだからな。」



 外の気配に起きた俺は布越しに



「(どうした。)」

「(盗賊だ。吹っ掛けてくる金が多すぎる。おそらく頭が変わったんだろ。)」

「(皆殺しにするなら俺が殺るぞ。)」

「(殺すのか?盗賊でも人だぞ。)」

「なにもたもたしてやがる!とっとと出せ!」

「分かった、ちょっと待っててくれ。」

「(仕方ない頼めるか?)」

「(りょ―――)」


「おいおいおい、どうなってんだ。」



 一緒に馬車に乗っていた男が起き、馬車から出てきた。



「起きたら盗賊に囲まれ大ピンチ。おもしれえじゃんか。」



 男に続いてまた二人降りた。



『気配から察するに一人は御者、もう二人は馬車の護衛するようしてるみたいだな。』

「(一応言っとくが俺じゃないからな。)」

「(わかってる。)」

「起きち待ったか。野郎共かかれ!体は鈍ってるはずだ!」

「「「おおおおお!!!」」」



 周りから馬車に向かって気配が近づき、外に出た三人で食い止める。


 がしかし盗賊の人数が多く盗賊の一人が馬車に剣をたて、布を切り裂いた。


 中にいる全員が外の気配に気がついていたので怪我を負うことはなかった。



「お邪魔するるぜ。お、上玉が二人も居るじゃねえか。」

「な‥‥なんで襲うの‥‥‥」

「なんでって、俺らが盗賊だから、さ!」



 ガギィィン!



 うろたえたセレナへ向けられた攻撃を防いだのは一緒に馬車に乗った中年の男冒険者だった。



「お嬢さん達は馬車ん中にいな。無駄に手を汚す必要はねえ。」

「いいえ、私達も冒険者です。援護ぐらいはさせてもらいます。」

「気の強ええこった。」


『!』



 御者へ盗賊が斬りかかって来たので俺は馬車を出てそれを防いだ。


 そこから俺は身体強化をかけて盗賊の首を飛ばした。



「『シールド』代わるぞ。」

「助かる。」



 俺は御者に代わりシールドを展開する。


 御者のように自分だけを守るものではなく、御者と馬を守るように張った。



「ちっ!何してる!とっとと魔法使え!」



 お金を請求してきた男がそう言うと、俺が張った『シールド』以上の範囲の地面が下がった。


 が、次の瞬間地面が上がり元の位置に戻った。



「なに!くそが、一旦引くぞ!」



 男の合図で盗賊達は一斉に引いていく。



 ただ合図した男は引くついでに馬に向かって剣を投げてきたので、男の後頭部を風の圧縮弾『エアショット』でぶち抜いた。



「死体はどうすればいい。」

「捕まえたならギルドに持ってけれたが‥‥‥死体なんかは頭とかじゃないと賞金は出ねえな。どの道死体をしまうことになるから、殺すのはお勧めしない。」

「確かに、死体を入れるのはな‥‥‥」

「まあいいじゃねえか、お前が殺した奴が閉まってあるやつは全部お前のなんだから。」

「閉まってあるって‥‥‥収納魔法でか?」

「あ?お前知らねえのか。死体の近くで収納魔法を使うと死体が持ってるのを奪えるんだぞ。」

「‥‥‥初耳だ。」

「お前は冒険者なんだ。それから先今みないなに何回も遭うだろう。ちゃんと覚えといたほうがいいぞ。」

『考えてみれば確かに。死体が収納したのを取り出せないんじゃ、この世から消えるってことだな。ん?』

「それじゃあ綺麗さっぱり死体が無くなったらどうなるんだ?」

「閉まってたもんをぶちまける。」



 人が死んだときの後処理って大変だなと思った。



 馬車の後ろ側に行く途中



「お、おえぇ‥‥‥」



 吐く音が聞こえ、誰だか確認するとセレナだった。


 俺がセレナに駆け寄ろうとしたとき、馬車の中でセレナ達を庇った男が話始めた。


後処理はその男の仲間四人でしていた。



「嬢ちゃん。悪いことは言わねえ、冒険者やめろ。」

「!‥‥‥なん‥‥で‥‥‥」

「今嬢ちゃんが吐いてるのは人を殺した自分が許せない、罪悪感があるからだ。俺も初めて人を殺した時は罪悪感があったんだ。ただな、よくいるんだ嬢ちゃんに見たいに優しいやつが。優しいのはいいことだが、冒険者は優しいってだけじゃ駄目だ。俺は、そんな罪悪感に押し潰されて自殺した仲間、知り合いがいた。」

「わ、私は―――」

「違うってか?そういってたやつが自殺したの知ってるから言ってんだ。やめとけ。」

「っ‥‥‥‥‥‥」

「獣人の嬢ちゃんもだ。さっきから手を気にしすぎてる。残ってんだろ?感触が。」

「‥‥‥‥‥‥」



 セレナの吐き気が弱まり、御者が出発の合図をするまで誰も何も言わなかった。



人を殺しても主人公は特に感じてないです。

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― 新着の感想 ―
[一言]  どうもお久しぶりです。╰(*´︶`*)╯お元気だったでしょうか?  自分は夏明けから仕事が、イソガシイヨォ……( ´;ω;`)  な状態でしたが、ようやく一時的に落ち着いたので、久し振りに…
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