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人によっては別の意味で不快にさせる内容になってます
頭空っぽにして読んだ方が良いかと……
コンラント侯爵家の内庭のベンチにて
「はいと言うわけで公爵家から教師として来たレイだ。改めてよろしく。公爵家からは主に魔法について教えてやってくれと言われてる。ああ、あと授業中はタメ口でいかせてもらう。」
「‥‥‥」
「はい。」
「二人とも学園で魔法につして習っていると思うから、基本は飛ばして‥‥‥その前にボーラント。その包帯はなんだ?」
「これですか。実は今朝転んでしまって足が折れたんです。それで支えと一緒に巻いているんですよ。」
「転んで?階段から落ちてとかじゃないに。」
「はい。」
「ふーん。飯はちゃんと食べてるんだよな。」
「はい。もちろん。」
「‥‥‥貴族何だから専属の医者ぐらいいてもいいのにな。」
「馬車の中で折ってまったので‥‥‥今従者が医者を呼んでる―――」
「ちょうど来たみたいだな。」
この世界の基本魔法は才能があれば回復として使え、切り傷や欠損等が得意な火系、打撲や骨折等が得意な水系、そして凡庸に怪我を治せ、毒の浄化等が得意な光系、が有名だ。
そして基本魔法ではなく、特殊スキルとして~回復魔法(〜は各属性)と言うのがあり、攻撃が全くと言っていいほど出来ないが、防御や回復力が凄まじいスキルがある。
はたから見たら属性魔法でできているか回復魔法をできているかは判別できない。
シエラが使える聖魔法は努力次第で上のすべての事ができるようになる。
すこししてやって来た医者は水の回復魔法を使ってボーラントを治し、授業を見学することにしたようだ。
ここに来る途中怪我を負った冒険者に会ったらしく、その人達に治療をしていて遅れて来たらしい。
「改めて授業を始める‥‥‥ぶっちゃけ頑張ってこい、としか言われてないから何をどうしたらいいか分からんが、まずはおま‥‥んん、二人の魔法を教えてくれ。ああ、基本魔法は公爵家で聞いてるから大丈夫だ。」
「‥‥‥」
「ええっと、じゃあ僕から。僕の魔法は『骨魔法』て言います。出来ることは骨動かすことと骨を生やすことです。」
「なるほど‥‥‥骨を生やすことができるなら、骨を治せるるんじゃないか?さっきの骨折なんか。」
「はああ、出来ればそうしたいのはやまやまなんですが、僕の魔力じゃきついです。」
「そうか。‥‥‥じゃあ骨を動かすってのを見せてくれるか?」
「それも‥‥‥」
「ボーラントの魔法はその辺にして、私の魔法に興味ないかしら、先生」
そう言い出して会話をたったマグナ穣(結局そう言うことにした。)は左手を腰にあて、右手を何か持って来させるようなポーズをとった。
すると、近くのメイドがポケットからナイフやフォークを十数本取り出しマグナ穣に渡した。
するとマグナ穣はそれらを握り、
「『行け』」
と言うと共に放すと、ナイフやフォークが一斉に俺に向かって飛んで来た。
「な!」
スパパパパッ
俺は瞬時に飛んで来た物を指と指に挟み、とった。
マグナ穣との距離が近かったため『シールド』が張れず、いかにも高そうな物だったので、傷付けはダメだと思い、取った。
そして取ったときに、気がついた。
飛んで来たのが俺に張り付いていることに。
「急に危ないだろ。」
「そうだよ、マグナ様。」
「ふん。」
マグナ穣がそっぽを向くと同時に、取った物がさっきよりも力強く俺の心臓に引き付けられてられるようになった。
「おっと。」
『まるで磁石にみたいだな。‥‥‥これだけ近ければ魔法もはっきりとわかる‥‥‥今ならあれもできそうだな。よし。』
『『空間干渉』。この空間内の魔法及び魔力的な要因を無効果する!』
俺がそう心の中で唱えると体から一気に魔力が抜けたが、ちゃんと発動したようで、俺に向かって引き寄せられなくなった。
『結構魔力を消費するが、いいな、この魔法。『ちっぽけな世界』とでも言うか。』
「な、まだ魔法は発動してるはず。‥‥なら、もう一度!」
マグナ穣が俺に向かって手を向けると、俺の魔力が勝手に消費されたが、それ以外なにも起こらなかった。
「うそ‥‥‥魔法が出ないなんて‥‥‥」
「はいはい。マグナ穣の魔法はもういい。それよりもボーラント。俺がさっきの骨を生やすってのを見せくれって言ったとき、何で渋ったんだ。」
「それは‥‥‥骨を生やせるのが自分の骨だけだからです。なので、体を内側から突き破って骨が出てくるのでやりたくないんです。」
「うわ……そうか。なるほど分かった。じゃあ、マグナ穣は魔法と剣術の練習。ボーラントは‥‥‥そうだな‥‥‥」
『骨を生やすのはダメで、動かすってのはあんま強く無さそうだし、しかも本人の魔力が低いから何にも出来ないな。脆い体を丈夫にするには身体強化が一番手っ取り早いんだが‥‥‥それをずっとは無理そうだな。それじゃあ‥‥‥そうだ。』
「うん。お前の骨に自分の魔力を貯めることだな。」
「骨に‥魔力を?」
「ああ、それで骨を固くして、怪我しにくくする。それじゃあ―――とっ、」
急にショートソードが飛んで来たので挟み取った。
『俺に引き寄せられてきた。となると‥‥‥』
「急に危ないじゃないか、マグナ穣。」
「ちゃんと行きますわよ。と言ったのに無視する貴方が悪いわ。」
が
マグナ穣は俺が「剣術の練習。」と言ったときから「私ひ弱ですから剣など持てませんわ。」や「先生は、生徒になんて物騒なことを教えるのかしら。」等と言っていたが、並列思考で聞いていただけで、無視していた。
なので痺れを切らして剣を飛ばしてきた。
「化けの皮が剥がれてるぞ。」
「貴方が知れば、ここにいる全員知ってることになるわ。」
「‥‥‥分かった、場所を変えよう。」
マグナ穣とは外庭で剣術の練習をすることになった。
というわけで今回は話の整合性がおかしくなってました。
一応原文(初めに書いた文)からは修正をしましたが、ストックになっている話を大きく弄りたくないのでこんなことになりました。