ナゾ
エレナさんは再び、右手を頭の上で伸ばし、指で「3,4,2」の順で指で表し、一度軽く振り「2」と表した。
俺の頭の上に赤い魔法陣が出来た。エレナさんは力む。
「ア゛ーーーーッ」
ドサッ、ドサドサドサドサドサー
15,6冊のぶ厚い本がでてきた。
「あー、やっぱりめんどくさいからっていっぺんにやるとしんどいな」
何もかもパパッと出来るわけではなく、一応体力がいるみたいだ。
「智.....あ、話変わるけど、この世界では名前はカタカナ表記にしなよ。色々めんどくさくなるから。
で、サトリ君は魔法とか使うの初めてやんね?やからわかりやすくしたら、多なってしもた」
《多い!》
「これ、覚えるのか?.....この.....りょ、量を?
マジかよ。無理だろ」
「だーかーらー、わかりやすくしたら多なったて言うたやろ!なんや、私用の使うか?」
手を胸の前で握り、手を手のひらを上にして開くと、小さな赤い魔法陣の上にさっき出てきた本の2,3冊分の厚さの本が手のひらの上で浮いている。
そのまま、1回ほんの少しだけ手首を揺すると俺の前まで飛んできた。
「読んでみ?」
エレナさん用の魔法の書をパラパラーと数ページ見る。謎の文字、しかも細かい字で書かれた文章は俺には理解不能だ。
「すみません、とてもわかりやすくして頂きありがとうございます」
「それには戦闘、移動、治癒など様々なジャンル?って言うのかな〜。まあ、そんなんだから生きるために必要なの。おけぇーい?」
急にエレナさんの後ろに青色の魔法陣が出来た。パッと2人の男女が現れた。女性は男性の腕に抱きついている。
(あの2人、なんか見たことあるぞ.....)
何回も瞬きをし、何回も目を擦る。
「おい、マジかよ。何であの2人がいるんだ!?」
〜続く〜




