出会いと苦難4
学ランと大きめの黒のローブを着せられた。
「はい、オッケー?んじゃ上に出よう!」
彼女は俺を自分に近づけ、右手を頭の上で伸ばして人差し指を立てた。今度はそれを素早く2回振った。
俺の予想では、またあの赤い魔法陣が出てきてなにかするんだろう。
予想は的中した。赤い魔法陣は彼女の指先から一瞬で足元まで行き、弾け飛ぶ。
すると、初めにいた草原に戻った。
彼女はマジシャンの様な感じの挨拶のポーズをとり
「自己紹介が遅れて、大変申し訳ございません。私、エレナと申します。鈴暁高校がある世界では、櫻井 絵玲奈といいます。そして卒業間際に階段から落ちた生徒は私です。」
「えー、あのー。エレナさん?ここはどこなんですか?どういう世界なんですか?」
あんなに偉そうだったのにいきなり礼儀正しくされてどうしていいか分からなくなった。
「ここは鈴暁高校がある世界とは別の世界。そして、人によって違いますが私は赤い魔法陣を使い様々なことをしています。簡単言うと魔法?ですね。あなたに、今から出す魔法の書の中身を全て暗記して頂きます。魔法の書には、《第3章2番》とこのような書き方で魔法が書かれています。最低限、それを覚えない限りここでの生活は無理です。」
「だいたいいくつぐらいの魔法か書かれているのですか?」
嫌な予感がする。それに彼女は「我に仕えし〜〜」って言っていた。かなりあるのではないか.....
「ん〜、私にはわかりません」
「エレナさん?わからないと言うと.....異様な数と捉えていいんですか?」
「はい!」
彼女は笑顔で答える。なぜかそれが腹立つ。
「では、今から出します。危ないですから少し下がっていてくださいね。」
エレナさんは再び、右手を頭の上で伸ばし、指で「3,4,2」の順で指で表し、一度軽く振り「2」と表した。




