始まりのトキ2
鈴暁高校で俺の青春に...
鈴暁高校は世界トップレベルの学校だ。そのため鈴暁高校に入学し卒業するとエリートへの道が保証されているようなもの。だから鈴暁高校は毎年生徒の募集定員が200人なのに対し、試験を受ける人数は2000人近くいる。
そんな高校に兄姉は余裕の首席入学だったが、俺はぎりぎり首席入学できた。
この学校は1クラス25人で8クラスあり、入試の成績がいい方から順に25人ずつA~Hクラスと分けられる。
そして入学式終了後1Aの教室で初めてのHRが行われた。それが終わった瞬間、俺の前の席の椅子が勢いよくこちらを向いた。
「俺 山本優斗。まさとって優勝の“優”と北斗七星の“斗”って書くんだけど、毎回“ゆうと”って読まれるんだよな...もうあきらめてユートって呼ばれても反論してないんだ。だからユートって呼んでくれ!君は?」
「俺は櫻田智吏、智吏って呼んでくれ。で、さっきから気になるんだが、ユートの後ろに隠れているツインテールの方」
ユートと話している間にすごく視線を感じたため、聞いてみた。
「バレちった?私は井上サナ、サナって呼んで!私も智吏君って呼ぶね!よろし・・」
サナとの会話が終わらないうちに、教室のドアが勢いよく開いた。
「サートーリー!こっちこっち!」
騒がしい姉と微笑む兄が来てしまった…
「ねえ、智吏。この学校で鮮やかに色づいた青春はお前には来ないキラッ!以上、優しいサト姉の予言でした♡んじゃ、生徒会の仕事あるから3時に校門のところで待っててね、一緒に帰ろ!バイバイ。トモ兄、戻ろ」
言うだけ言ってさっさと出ていった。やはり先輩ましてや生徒会会長と副会長が来たため教室は静まり返っていた。
ちょうど昼のチャイムも鳴り、俺は逃げるように屋上へ昼食をとりに行こうとしていた。そしてこれから始まる俺への悲劇は...




