ナゾ3
「いっぺん、私の家行こか」
そして移動したエレナさんの家の前。
「ちょっと待ってな。え.....あれ?....待って、鍵ないねんけど.....トモ君、サトカちゃん、知らへん?」
トモ兄、サト姉は、さすが兄妹という感じで見事に2人同時に
「私達、今来たばかりですよ?」
エレナさんは納得したように頷く。
数秒後、手を叩き、
「あ、ヤベェ」
「あ、また『ヤベェ』って言いましたが、何がですか?」
草原の所でも言っていた「ヤベェ」が再び出てきて、今は今回の理由が気になるからつっこんでしまった。
エレナさんから見えない位置からトモ兄が「しっ」と人差し指を口に当てながら伝えてくるが、理由は分からない。
「ヤベェとか言ってへんからな。何回も言わすな」
エレナさんの怒りゲージが上がる。きっとこれを伝えたかったのだろう。そしてエレナさんはあっかんべーと俺にする。
そして何もなかったかのように話を進める。
「最近、鍵閉めてもその鍵失くすから結界に変えたんや。忘れてた。ごめんね、すぐ開けるから」
「5,6,2」軽く手を振り「9,1」
エレナさんの家らしき3階建ての魔女が住んでいそうな家。急に家全体を包む半透明のドーム型が現れた。そして頂点から徐々に消えてゆく。全部消えると
「お待たせしました。ようこそ我が住まいへ」
「相変わらず大きな家ですね」
「トモ君、君が来ていない間に増築したんだゾ!」
家の前でみんなで軽く話したあと、家に入る。
「ただーいまー!」
「お邪魔します」
エレナさん以外、全員は礼儀正しく言う。
スタスタ.....何かが近づく足音がする。この足音は人間ではないものだ。1度
《ドスッ》
何がが跳ねる感じの音がする。そこに現れたのは.....