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力を使う時は巻き込みにご注意

ーーーーー…迷子事件から1週間後、直と光はマンションに帰って行き、巧はアリナと一緒に学校を決める為、見学へ行ってしまった…春さんは朝食を皆で一緒に取った後、会社に行ってしまい、現在自宅に居るのはメイドさんと執事さんとモチ子だけだ…



春さんからは、周に三回ほど家庭教師を雇うと言って……水、金、日曜日来てくれるが、今日は月曜日…





「…暇だなぁ…アニメとかも見飽きたし…何しようか?(クレナイ)





<私に聞かれても?…モチ子ちゃんが楽しければ私は何でも楽しいよ?>





モチ子の声がけに反応したのは赤い球体…そう、モチ子があの時助けた謎の光…あれから、赤い球体はモチ子から助けてもらった事にお礼がしたいと、それからずっと側に居るのだ。




モチ子は赤い球体から名前をつけてほしいと言われ…"(クルナイ)"と付けて今に至る…





「はぁ…あの夢も毎日見るし…」





<モチ子ちゃんが言ってた殺されちゃう夢?>





「うん!しかも、何時も同じ場面なんだよね…お父様とリハエルって人と楽しく会話してるんだけど…何故か行きなり、ころされちゃうんだよね!」




<……まさかね?>




「ん?どうしたの?」




<いや!なんでもない?うん!…そうだ!ねーあの時みたいに屋敷を抜け出して遊びに行こうよ?"あれ"も練習したいでしょ?>




「そうだね!それじゃあ、行ってみようか!」





モチ子はそう言うと紅をポケットに入れると、部屋を抜け出しメイド達がいる屋敷の厨房へと向かった。







ーーーーー厨房へ着くと、メイドさん数人が優雅に紅茶を飲んで休んでいた。





「あら?心様、どうなさいました?紅茶の時間まではまだ時間がありますわよ?」




「今日紅茶いらないから、少しお昼まで庭で遊んで来るね!」





「分かりました。何かあれば携帯でお知らせ下さい。…くれぐれも、皆様が心配なさるような事はしないで下さいね?」





「わかってる!それじゃあね!」




モチ子はそう言うと屋敷の庭へとつくと…壁側に茂みがありそこに行くと、茂みに隠れていた所に壁が大きな穴が空いていた。




「よっしゃ!行こう!」




モチ子はそう言うと穴を抜けると、森に向かって走り出した…











<モチ子ちゃん!もうここら辺でいいんじゃない?>





しばらくモチ子が走っていると紅がポケットから出て走るのを止めさせる。




「そう?…まぁ、家からは結構離れたし!…それじゃあ紅!"フィールド"お願い!」





「うん!【我の有する全ての時よ!全ての時間を止めたまえ!世界聖霊がここに命じる!

"フィールド"!】」





…すると、紅を中心として光が…周りを包み込み、先程まで小鳥の声や木々が揺れる音が…静になる。




「…何度見ても凄い!」




「モチ子ちゃんの為に特別に強くしとくね?最近、モチ子ちゃんの能力の威力強くなってる?し」





「そう?…まぁ!練習のし過ぎって事で!始めるよ!」





モチ子はそう言うと、ポケットからナイフを取りだし親指を少し切る…すると少量の血液が出始める。





モチ子はそれを気にする様子もなく、目を瞑り集中する…するとモチ子から流れた血液が…どす黒い光を放つ…




「はぁぁぁああ!とうりゃぁぁああ!!!」




すると、モチ子の手……小さな淡い粒が何個か産み出され…それをジメンニ落下させると…










「「「ズドーーーーーン!!!」」」




落下させて直ぐ、数百mほど先の木々がなぎ倒され……何もない更地へと変わっていた…






<やっぱり!威力?強くなってるよー!>





「今回は量を多くしてみたけど…やりすぎちゃったかな?」





<やっぱり、その能力ほぼ反則だよ?>





「まぁ!化学反応を巨大化したもんだし?」






<その能力の名前なんてつけるの?>





「んー!それ悩みどこなんだよね?だって、ただの"物質製造系化学反応"能力って何かカッコ悪いし…」





そう、モチ子の能力とは…身体の髪や血液等を使い、物質を作り化学反応を起こす能力なのだ…





大爆発を起こすのも科学の原理を使っているため扱いやすい能力ではあるが…




デメリットもある、それはモチ子自信の体内から出来た物…主に血液から生産されるため、使い用では出血多量で命を落としてしまう危険性もあるのだ…





モチ子がこの能力を知ったのは6日前、それは紅から言われた一言だった





<モチ子ちゃん?何で指紋がないの?!>





そう、私の指先だけ…指の指紋がないのだ…何故指紋が無いのか不思議に思っていたが、紅が色々と調べて訓練と言う名の実験を繰り返した結果なのだ…





<ん?ダサいかな?>





「ま、中二病だからね!そこは気にしない!…さて!どこまで木が倒れたか見に行こう!」




<そうだね!>




モチ子と紅はサクサクなぎ倒された道?を歩いて行く





「うわぁあー、まだまだ先が見えないね!」




<やっぱり、量を考えないと?いつか誰かまきこんじゃうか…も…>




「ん?どうした…の……」




紅の言葉が止まった為、モチ子は紅が見ていた方向を見る…






…すると、一人の綺麗な女性が驚きの表情を浮かべながら、…爆風によって飛ばされてなのだろう…空中で止まっている姿だった…






「<やってしまったーー!!!>」





「ど、どどうしよう!」





<これ完全に巻き込んじゃった!この人無事じゃすまないよ?!完全に内臓破裂とかで死んじゃう!>






「紅!なんとかならない!」




<なるわけ……って、これ時間を戻せばいけるんじゃない?>




「え?そんなこと出来るの?」




<うん、かなり力を使っちゃうけど…やってみようか?>




「勿論!お願い紅!」




<それじゃあ、【我の従う全ての時よ、時の流れを再生し過去に戻りたまえ、我世界聖霊の名のもとに従い、その力を王の名のもとに施行せよ!"リターン・タイム"!】>





…すると、紅の身体から赤い光が放たれ…先程までなぎ倒された木々が甦り、元の森へと変わった




「凄いよ!紅!って…紅?何か光が小さくなってるよ?」




モチ子が紅の力に驚くが…紅自身はどこか光が小さくなり…弱々しくなっていた…



<うー…少し疲れたかも?>




「大丈夫?ポケットから顔を出して休んだら?」




<そうする…あ、まだフィールド外してないから…さっきの女の人無事かどうか見に行こう?>




「そうだね!」





モチ子はポケットから顔を出している紅と一緒に、あの女の人を探す事にした。











<ねぇ…モチ子ちゃん?>


「うん!」




<この人…もしかして生き倒れ?>



「…みたいだね!」




そう数分、あの女の人を探した二人は…その女の人を見つけたが…何故かその女の人は腹を抱えながら、地面に仰向けで倒れていたのだ…




<どうする?>




「放っておくのも可哀想だから、フィールド解いて助けてあげよう!」




<言うと思った、それじゃあ少し離れてフィールド解くから>



「わかった!」




モチ子はそう言うと、女の人が見えない位置まで歩くと紅が手を挙げて…




<【フィールド解除!】>といった瞬間、ガラスのパリン!っと言う音と共に…辺りから鳥の鳴き声が響き始めた。

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