天族と聖族神
「まぁ、座ってゆっくり、お茶でも飲んで話そう…さて、心。"天族"については知っているか?」
「"天族"って、ファンタジー漫画とかに出てくる、"天界の一族"…みたいな解釈で合ってる?」
モチ子は雪お婆ちゃんにそう言うと、雪お婆ちゃんは頷き、、
「まぁ、認識としては合っている。だが、天族にはそれぞれ"階級"があるんだ」
「"階級"?」
「そう、"階級"はまぁ、、簡単に説明すると"どれだけ転生し、修行を積んだ数"って事だ」
「?」
モチ子はその説明だけでは意味が分からず、?マークを見せる。
『えっと、…雪様。モチ子さんが分からない見たいです。私が説明しますね。えっと…先ずは、私達天族がどの様にして生まれるのか、先にそちらから』
見かねた転生神が、雪お婆ちゃんの説明より、もっと
深く分かりやすく説明してくれる様でモチ子は安心する。
『先ず、モチ子さんは天族がどの様に生まれるのか分かる?』
「えっ?、、私達みたいに、お母さんとかお父さんとか?」
『いいえ、天族は"生命の樹"より誕生するの』
「"生命の樹"って、、確かそれって、旧約聖書に出てくるやつだよね?転校する前に居た、クラスの子が、確かキリスト教で、、」
『えぇ、確か地球では生命の樹の実を食べると、神に等しき永遠の命を得ると広められてるはずよ。でも、それは違うのよ、あれは私達天族の"母親"だから』
「えっ!木がお母さんなの?!」
『ふふふ、驚くよね。でも、私達天族にとっては大事な母親よ…でね、私達は生まれたら先ず、100年間"天使"として働くの』
「"天使"って、あの神様にお使いしてる人達だよね?」
『そうよ、"天使"としてお使いした後は、モチ子さんやリリアンさん達みたいな世界へ、また帰って来たら"天使"また、地上…そうやって、"神"になる為に修行し、…そして"神"はさらに"上流神"になる為に、修行し"階級"を上げようとしてるの』
「んー、なるほどねー」
っとモチ子はここまでの説明を聞いて、理解を深めたが…更に、疑問に思う事が発生する。
「でもさー、木がお母さんだったらさ?名前ってどうなるの?だって、話さないよね?」
モチ子の質問を聞いた転生神はふふふっと笑いながら。
「いや、"生命の樹"しっかりと会話出来るんだよ」
「えっ?」
「当たり前だろ?何百、何千、何億と天族を産んできたんだ、…ある意味この全ての世界の"創造主"ってやつさ」
『まぁ、そうですね。天族の母ですからね』
(なんか、私とんでもない事を聞いてる気がするなー…)っとモチ子は考えていると…
『大丈夫?モチ子さん』
「あ、うん…なんか、私達とんでもない事聞いてるきがするなーって、だって私あんまり関係ないでしょ?」
っとモチ子が笑いながら言うが…転生神と雪お婆ちゃんはズーーンっと少し暗い顔をする。
『そ、それが…』
「んーー、、関係なくは無いんだよなぁ」
「えっ?、、でも、私は天族で天使だったって事くらいでしょう?」
『実は、、貴女は…私達天族の最上位"階級"……"聖族神"…だと、思うの』
「"聖族神"…」
モチ子は初めて聞く単語に、、ちょっと疲れた顔を見せる……
「ん?話しすぎて疲れたか?」
雪お婆ちゃんは優しくモチ子に言うとモチ子はえへへへっと笑ってみせる。
「まぁ、それもあるけど…ここ数ヶ月色々あったから、、正直ここに来て、、真実が増えるのが辛くてさ…私は何者なんだろーって…」
モチ子は、、悩んでしまう、、
(私は"魔王の娘"であり、"帝一族の長女"…そして"天使"であり、、"聖族神"って…どこぞのファンタジー漫画の主人公よ)
…っと
そんなモチ子の表情を見てか、、転生神はモチ子の手を取り、、。
『モチ子さん、確かに貴女は数奇な転生、生活をしてると思いうわ、ですが、それは全て貴女が歩んできた"魂の記録"です。悩む事なんて無いわ…だって、貴女は貴女だから』
「転さん、、」
「うん、確かにな。私のひ孫なんだからな」
「こんなことで、悩んでもらっては困る」っと雪お婆ちゃんはニコニコとモチ子を見て笑い出す。
(そうだよね、、私は私!転生しても!私は私だもん!)モチ子はそう思うと、、。
「それじゃあ!続き聞かせて!」
モチ子は先程思っていた事など何のこと、次の話を聞く為に元気よく、言葉を放ったのだった。




