新たな夢or探し人
しばらく書けないので、少し投稿します!あと今回短いです!
ーーーーーーその夜、私は夢を見た…ここ1週間…ずっと同じ夢を見ていた…私が殺される夢…
しかし、今は違う…
ーーーーー場面は私?はまだとても幼い…5歳位だろうか…私?は焔で焼けた辺り一面の森を私?と一緒の髪色をした女性と手を繋ぎ、走っていた…。
『リリ!速く!追い付かれるわ!』
『はぁ、はぁ、!お母さん!』
『えっ?!』
ーーーーその時だった…女性の額に矢が刺さり、女性はその場にドスッと倒れ込む。
『お母さん!!』
『ぎゃはっはは!"魔女"一匹仕止めたぜ!』
『マジかよ!…お、こっちには"魔女"のガキが居るぜ』
『本当だぁ!産まれた所が"魔女"だったせいで"魔女狩り"に合うとはな!運が悪いガキだぜ!』
『そうだぁ!このガキに母親の"封印の儀式"を見せてやろうぜぇ』
『そりゃ、いいな』
…私?は三人の男の一人に地面に押し付けられ…男達は道具箱から鋭い斧を取り出す。
『先ずは、頭からだったよなぁ?』
『その筈!』
『いやだぁ!お母さんになにするの!』
『うるせぇな!お前はここで見てるんだよ!』
男の一人は、斧を高く振り上げると、女性の首を狙い振りかざす!!
『いっ、…やぁ!やめてーーー!!』
ーーーーー斧は女性の首を切断すると、勢い良く血が飛び出し…私の顔にかかる…
……生暖かい液体は私?の頭を可笑しくする…、私?はこの時の出来事が夢であって欲しい…ただ、それだけを願っていた。
『さて、母親は終わりだぁ!次はガキ、てめぇだ』
『いやぁ、…』
『大丈夫、最初はナイフで心臓をやってやるからよぉ!一発で死ねるから好都合だろう?』
男は懐からナイフを出し、私?の心臓目掛けて振り上げた!
『ぎっ!、なぁ何だ?!』
その時、男が持っていたナイフは弾かれ男三人は驚きの表情を隠せないで居たが…後ろを見た瞬間、怯えた声で…
『"魔王軍"だぁ?!!』
『やべぇ!!逃げるぞ!!』
『ガキは?!』
『知るか!!とりあえず逃げるんだよ!!』
男三人は私?を置いていき、私?は何とか死なずに済んだ…
『!なんて事だ……!君、"魔女"だな!私は魔王軍、魔王直属部隊・リハエル隊長だ…なにが有ったんだ?』
ーーーーーそこに現れたのは、この前夢で見た時よりまだ少し若い、魔王付きの騎士のリハエルだった。
『…お母さんが…人間の男に…』
『"封印の儀式"を?』
『うん…』
『なんて事を…"魔女"は魔王軍が保護する事になった…まぁ、生き残りは君だけだろう……魔王様も来ている…挨拶を…』
そこに、紫色の鎧を身に纏った…魔王陛下…後々私?がお父様と呼ぶ人物との最初の出会いだった。
『……初めまして…魔王陛下…』
『君が…有為つの"魔女"の生き残りだな…母親を目の前で殺されたのは辛かっただろう…暫くは魔王城で生活しなさい、私が保証しよう』
『…ありがとう、ございます…』
ーー私?はこの時まだ、この魔王陛下を"お父様"と呼ぶ事に成ろうとは夢にまで思わなかっただろう…
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ーーー
ー
「はぁ!!…夢?…新しい…夢…」
モチ子が目覚めると既に朝になっており、側には心配そうにモチ子を見つめる紅の姿が有った…。
<モチ子ちゃん?大丈夫?またあの夢見てたの?>
「うん……でも、いつもと違った…私のお母さんって言ってた人が…殺される夢…」
<…やっぱり>
「紅?…」
<モチ子ちゃん、私ね?ずっと言おうか迷ってた…でも、モチ子ちゃんが"申し子"として確信したから…真実を教えてあげるね?>
「"申し子"?」
<"申し子"はこの世界に転生して来た人の事をさすの>
「この世界?…」
<"レクターバル"世界…その世界はこの"地球"世界と隣り合わせに存在している世界なの…その世界は魔法や超能力が発達した世界でね?
その"レクターバル"世界から転生して来た人はこの"地球"世界ではあらゆる能力や強力な魔法を使うことができるの…>
「…それじゃあ、私のあの能力も?」
<多分、"レクターバル"世界から引き継いだ能力だと思う?…"申し子"達は転生先の親に似ることはないんだよ…全て"レクターバル"世界からの引き継ぎ…だからモチ子ちゃんの前世のお母さんの方が色濃くでてるんだよ>
「前世のお母さん……それじゃあ、…お父様もこの世界に?リハエルも?」
<可能としてはありえるよ?…でも、全ての"レクターバル"世界の人が転生するわけじゃないから…>
「そっか…、でも!この夢は現実にあったことだって事が分かった…これが…全部夢の中の出来事だけだったら…私が思った悲しいや怖い…懐かしいって感情が…嘘じゃないって…」
<モチ子ちゃん…>
「…私、…まだ全部思い出したわけじゃないけど…お父様、リハエル…守護者四人…ゆっくりと思い出せたらいいなって思ってる」
<大丈夫だよ!モチ子ちゃんはまだまだ若いから!きっと?皆の事を思い出せると思う!>
「…ありがとう、紅…さて!着替えして朝御飯食べに行かないと!今日からモンファと武術の稽古だし!……それじゃあ!行ってくる!」
<うん!>
モチ子は部屋を後にすると…朝食を取るために部屋を後にするのだった…
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ー
場面は変わり、綺麗な皇帝邸宅…そこは綺麗に磨きあげられた部屋や廊下に圧倒される…
今そこに、急ぎ足であるく綺麗な王族の格好をした黒髪の少年と綺麗な男性…太助がその少年を追いかけている光景だった…
「時風様焦りは禁物です!」
「この一週間!あの子を探している!…しかし、持越 心など該当する子供がいないのだ…焦りもする」
少年こと時風はこの日本における次期皇帝になる皇太子、皇 時風である。
「…持越 心さんも大事ですが、ご自分のやるべき事をなさってください…今日は帝一族に伺うご予定では?」
「そうだ、父上と一緒にな」
「ならばご準備を…後、30分程で出発の予定です。…私と与助もも同行しますから」
「……分かった…部屋で準備する…時間になったら部屋まで迎えに来てくれ」
「かしこまりました」
…時風は、自室に戻ると…まだ日差しが照す、窓を開け放つ。
「…リリアン……お前は…一体何処に居るんだ?」
(やっと会えた私の大切な人……もしかしたら…私達は現世で会わない様に…神が何かしているのか?)
時風はそう思うと、帝一族の家へ出かける為に…準備を始めるのであった。




