行き道の初恋理解
「ジリリリリリっ!!!!」
「カチッ」
あんまり眠れなかったなぁ....。
「いってきまぁす。」
「おはよっ美樹ちゃん。」
愛ちゃんだ。
愛ちゃんとは、小学校のときから仲が良くてそして同じクラスなのだ。だから一緒に学校にいく。
「うん。おはよーっ!!」
「ん??どうしたの'??クマができてるよ!?」
「ちょっと眠れなくてね~」
私は笑って誤魔化した。
「実はねー....」
昨日
「いたいっ!!!!!!!手離してぇー....!!!」
「しょうがないなぁーほらよっ。」
井上は笑いながら手を離した。あぁ、本当に痛かった。
「なぁ、林田。」
「なによ。」
「お前ってちょっと可愛いな笑」
えっはぁ!?
「フフンっ。その手に乗るもんですかっ!!いったい何を考えているの??」
ちょっと聞いてみた。そしたら急に深刻な顔をした。
「エロいこと。お前そのシャツサイズ合ってねぇだろ。上から見てるともろ見えだバーカ。」
えっ......私はシャツのサイズを確認した。そしたら兄の物っていうのに気がついた。
ヤバイ胸見られた....??さっき汗かいて下着も全部脱いじゃったから....
「....これ着ろ。そして全部チャック閉めろ。」
泣きそうな私にジャージを投げてきた。金色のラインが入ったカッコいいジャージ。
「ありがとう....。明日返すね。」
「おぅ。洗わなくてもいいからな。」
私はジャージを着た。上までチャックをしたら多分見えないだろう。
身長差が激しいからもちろんサイズが違いすぎるがさっきよりかはマシだった。
意地悪と思ったら急に優しくなったりして本当、調子狂っちゃうよ...。
「俺、こっちだからじゃあな。気を付けろよ。」
思ったより道が同じだったからちょっとびっくりしてた。
「うん。大丈夫。後五分くらいで着くから。」
「あっそ。あっ言い忘れてた。林田って意外とエロい体してるなっ!!!じゃっ!!!!」
.......。前言撤回。あいつは意地悪だ。苦手だ。
「ってことがあったの。」
「初日から散々だねー。」
愛ちゃんは笑いながら言った。
「愛ちゃんも井上には気を付けた方がいいよ!!!!」
「えっ、そうかなぁー。井上くんカッコいいし、良くない??意地悪でも!!!」
愛ちゃんって物好きだなぁ....
「私実は、昨日初めて会ったとき一目惚れしちゃっのっ」
ドクッ
えっ....?
「そーなんだぁ....。」
どうした、私の心臓。なんで焦ってるの??応援するねって言えないの??もしかして...
私も井上が好きだから...??えっ違うよね.....??
「ーちゃんっ美樹ちゃんっ。」
「あっなに??ごめんごめん。」
「もー。ほらっあそこっ井上くんじゃない!?」
あっ本当だ。あの背の高さは井上だ。
ドキッ
どうして??井上を見ただけなのにドキドキする。どうして??....
「ねぇ、特定の人を見るとドキドキしたりする病気ってあるかな...??」
「え??どうしたの??」
私は井上のことが好きだったの....?
13歳。私の初恋は始まったばかりです。
まだまだ続きます。