内線一番、ヘルプミ~
舞と一緒に、控え室の広間に戻ると、「お疲れ~」などといいながら皆さんが集まってきた。
「きみたちも終わり?」
「はい見学おわりました。」「あと夕食誘われているんです。」
「ここのごはんはおいしいからね~」
「そうですね~ところでみなさんどこへ?」
「お風呂、一汗ながしてそのあとゆっくりご飯。」
「お風呂あるんですか?」
「そういうところは、贅沢につくってあるよ。」
「私も入っていいですか?」
「ぇ?混浴だから入っていいけど、大丈夫?」
「OKです。舞いくよ。」
「ぇ?ちょっと心の準備が。」
「しないほうがいいの。」
広い空間に個性的なお風呂が何種類かあって、バナナの木が甘い香りを放ってたりもします。
真ん中の一番大きなお風呂にみんなで浸かりました。
いやらしい目で見てくる人は誰もいないんですが・・
舞ちゃんオープンすぎるよ・・
私はなんだかんだと話しこんでる舞のうしろにかくれています。
「気持ちいいですね~」
「いいだろ~日本最高やな~。」
「ですね~。」
「そこらへんのオレンジとか取って食ってもいいぞ~。」
「行儀悪いけど風呂の中で食べるのもさいこうやで。」
「ありがとうございます~。」
ほんとにおいしいです。
「そこにマンゴーあったけど、まこっさんがかぶれるからいまないんや。」
「まこさんもはいるんですか?」・・私がお風呂で話した最初のセリフだったりします。
「ここにいるのは、選手以外の職員も全部家族やから全員はいるで、まこっさんは8時くらいからそこの上のぬるい風呂で一時間くらいつかってるな~。ふぃ~。」
「ここ家族ぶろやから、あんたらいつ来て入ってもいいで~。」
「ありがとうございます~」
「まこさんにもお礼を言わないとだけど、どうしたら・・」
「まこっさんになら、あとで言っとくよ。」
「え?雪アドレスしってるの?」
「ん?まだわかんないの?」
「ってなにが?」
「そういえば内線で連絡とれるよね。1番だっけ」
「おぉ、呼び出していいって言われてんだ。呼び出せ呼び出せ。」
「そうだそうだ。」
「よべよべ。」
「よ~べ、よ~べ」・・みんな楽しそうです。
「じゃぁ」
雪がすくっと立ちあがって、
「内線一番、ヘルプミー」
いきなり雪の前に実体化するまこさん。
「おい、おま、なんてかっこう・・なんやっここ!」
あたふたするまこさん。
「今日は楽しかったです。ありがとうございました。」
「ぁぁ、うん、それだけ?」
「はい。」
「じゃ、またあとで」
「逃げたか・・」
「あ~はははははは。」「こりゃいいや」「ひぃ~おかひぃ」
大喜びのみなさんたち。・・「なんで??」
「まこさんじゃなくて、まことさん。つまりあれがチュン。」
「ぇぇぇえ!」
「ま、そういうこと。やったった。」
「ふぅ」
コロシアムは汗を流したところで終わりです。
次回からゲーム世界