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どきどきわくわく、見学会が始まります。

ネオキョウト駅からリニアメトロなら5分でヤマトセントラル駅に着きます。

盆地すべてを覆うシートのために、空が少しひずんで見えるけど、いつも灰色のキョウトとは比べ物にならないくらいきもちがいい。

電車を降りてすぐは、気圧が高くて耳がつんとなるけど、すぐにおさまりました。

なによりもマスクなしで歩ける開放感がたまらなく心をうきうきさせてくれます。


「雪~当日券残ってたらいいね。」

「だめならシンに連絡して・・下っ端そうだからむりかぁ。ダメならミュージアムだけでも見て帰ろっ」

「そだね。」


「雪~こっちじゃないみたいだけど。・・」

「あそこで道聞こうよ。」

警備員のおじさんが小さな入り口の前にっ立っている。


「すみませ~ん、当日券の売り場はどっちですか?」

「駅の出口から反対方向来たみたいだね。残ってるかどうか問い合わせてあげるよ。」

「お願いしま~す。」

・・・

・・

「残念だけど、残ってないって。」

「わあわざありがとうございました。」

「ところであそこに書いてある見学者コースって何ですか?できればお願いしたいんですが。」

「こまったな、あれは・・ん~。」

・・

「あれはグラディエーター入門者の見学案内ですよ。」

後ろから声をかけてきたのは、わたしたちと同じ年ぐらいの女の子。


ジーンズにデニムのジャケットのラフな格好、ボーイッシュだけど、舞と同じくらいきれい。

颯爽とした歩き方に明るい笑顔、舞とおなじほどかわいい。


「もしかして先週ラインに流れてた、潜入コロシアムってのですか?」

「そ、それそれ。見学できないことは無いけど・・かなり怖いよ?」


「できるんですか?」

「今からだと夕方までかかるけどけどいい?、それとホント怖いよ?」


「時間は大丈夫ですけど、雪~やめたほうがいいんじゃない?」

「せっかく来たんだし、めったに見れないよ?」


「手続きしてあげるけど、マジこわいよ?」

「「おねがいします。」」


「どうしても、どうしても怖くなったら、内線1番って叫ぶといいよ。それで繋がるし、何とかしてあげるから。」

「ありがとうございます。」


「じゃ、ここに名前と住所だけ書いて。」

「「はい。」」


「途中まで案内するからついて来て。」

「「はい。」」

・・・

・・

「ここが、研修生、つまりデビュー前の人のフロア。」

「マコサンおはようございます。」

「おはよう」

マコさんっていうんだ。・・・

天井は2階くらいの高さがある。広さは50m四方くらい。

トレーニングマシンを使っていたり、組み手をしている人たちにマコさんは声をかけながら進んでいく。

「ここが食堂、身体が資本だから食べ放題だよ。で、こっちが武器庫。過去から今までの武器はほとんどそろってる。」

ゲームで見た方天戟なんてのもありました。すごいです。

「あとで触らせてもらえるから。」

そうなんですか.


「ここから先は担当の人が案内してくれます。怖くなったら内線1番ね。」

「「ありがとうございました。」」

「あ、村田さんこっち。・・この二人が今日の見学者です。お願いします。」


「村田ですよろしく。」

「結城舞ですよろしくお願いします。」

「武藤雪です。お願いします。」


「ではこちらへ・・」

次回、ホラーにはなりません。ましてスプラッタでもありません。

二人が[このガが重要]怖いことになりますが・・・ヒーローが助けに入るかもしれません。

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