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生姜焼き

作者: WAIai
掲載日:2026/08/08

「お腹、空いた」

私はキッチンに向かい、冷蔵庫の前でにんまり笑う。

「いいお肉があるんだよね」

近所の肉屋で買ってきた肉1キロが、冷蔵庫に入っていた。

トレイに入ったそれを取り出すと、早速、エプロンを着て、料理を始めようとする。

ピンボーン。

「あれ。誰か来た」

肉をテーブルの上に置くと、私は玄関のドアホンの前に行く。

「はい」

「やっほー!! 来たよ!!」

「ああ、いらっしゃい」

思わず破顔すると、玄関ドアを開ける。

親友のSとGの2人組だった。

手には、袋を持っている。

「ノンアル、買ってきた。あとスイカも」

「スイカ? いいね」

「ワインも、ほら。用意したよ」

2人が気を遣ってくれたので、私は嬉しくなる。

「今から生姜焼きを作ろうと思って。2人とも食べる?」

「食べる!! 食べる!!」

「僕もいただく」

2人は外が暑かったのか、中に入るとふうと力を抜く。

秋が近くなってきているが、まだまだ30℃超えの日が続いていた。

「何か手伝おうか?」

「いや、いいよ。何か…えっと、ああこれがいい」

チーズの盛り合わせを出すと、2人に差し出す。

「先に2人で飲んでいて。すく作るから」

「了解」

2人はソファに座ると、ノンアルのプルタブを開ける。

私は微笑むと、生姜焼き作りに入る。

人から教わった作り方で、まず生姜の皮を剥いて、する。手に気をつけながら、ガシガシと削っていく。

「こんなものかな」

次はテーブルに置いた肉を引き寄せ、タレに浸け込む。

タレは醤油と今すった生姜、酒などで、水が出ないように、10分くらい置いておく。

少し時間ができたので、2人のところに行くと、

「はい、あーん」

と言われる。されるままにすると、チーズが口の中に入れられた。

「うわ、美味しい」

「自分で言う? 普通?」

「美味しいに決まっているよ。Tが用意したものだもの」

3人て笑い合うと、ノンアルを1本、開ける。

ぐいぐいと飲むと、プハーと息を吐き出す。

「うわー!! 美味しい!!」

「冷えてるのを買ってきたからね。ねえ、G?」

「そうそう。ワインもどうぞ」

「ありがとう。あ、そろそろだ」

肉に味が染み込んだので、キッチンに戻り、今度は片栗粉をまぶしていく。

ー皆でわいわいするもの、楽しいな。

思わず微笑みながら、肉を焼いていく。

じゅっという良い音と、香ばしい匂い。

お腹が空いているので、喉が鳴る。

「ちょっと、S!! 千切りキャベツを作れる?」

「いいよ。エプロンは?」

「そこにある。キャベツは冷蔵庫の中だから」

そう言うと、火を止め、シンクの上に置く。

「うわ、美味しそう!!」

「早く千切りキャベツ」

「もう人使いが荒いんだから」

文句を言いつつ、Sは手際よくキャベツを切っていく。

私は冷蔵庫を開けると、ミニトマトを用意する。

「こんなもの?」

「そう、そんなものかな。ありがとう」

礼を言うと、皿に盛り付けていく。

見た目は綺麗に。そうじゃないと、まずそうに見えるのは困るから、気をつけていく。

「完成!! できたよ」

「ご飯は? あるの?」

Gに聞かれ、私は慌てて炊飯器を見る。

「あ、大丈夫。3人分くらいあるかな」

「俺、いっぱい食うよ」

「分かっているって。冷凍したご飯があるから、遠慮せずにどうぞ」

そう言うと、冷めないうちにと思い、テーブルに生姜焼きを運んでいく。

「うわ!! 良い香りがする!!」

「えへへ。お肉屋さんの良い肉だから。食べてみて」

勧めると、SとGが箸を持って肉にかぶりつく。

柔らかくて甘いのが特徴なので、2人ともびっくりした顔をする。

「美味しいー!! ご飯!! ご飯!!」

「はいはい。肉も、もっと焼くね」

私はキッチンに戻ると、茶碗にご飯を盛り、差し出す。2人はお米を口に入れて、幸せな表情となる。

ー作って良かった。人の嬉しそうな顔って、自分も幸せになれるんだよね。

最高のシチュエーションに、私は肉を構い出す。

このまま時間が止まればいいのに、と思ってしまう。

「よし、どんどん焼くぞー!!」

私はそう言うと、フライパンを持ったのだった。






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