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戦記戦記 激動の記録の戦い  作者: 百目


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捕虜の記録

捕虜の記録


「良いだろ紙とペンを用意してやる」


あれから私は友人の事を

なるべく細かく書き続けた


相手が欲しい情報を

丁寧に慎重に間違いのない様に

少なくとも

こちら側が説明出来ない話は絶対に避けながらだ


これは大事な事だ

もし質問されて答えられなければ

私は嘘を書いた事になりえるから



震える手を恐怖する頭を

それらを抑え込みながら続けた

まず始めに全体的な話からだ

友人である事 大人になるまでの事

性格や振る舞いなど

それを目を通す貴族の様な魔族は

その上で欲しい情報を言い

それらを私はまとめて記入する


意外な事にその時間は静かに

しかし確実に読み解かれて行った



彼らの目的は友人の

奇跡の力

その解明が目的らしい


しかし私が知る限り

切っ掛けは災いの病からしか

分からなかった

不安ではあるが

その分からないままの情報も出す事にしてた


これが良かったのかは分からないが

私の扱いは捕虜としては優遇が良かった

ご飯や睡眠はちゃんとしてて

それから魔族が知りたい事を書き続ける

友人の事から生活環境

私の主観的な意見など書く様になって

月日は流れ続けた


私の文を読むのはいつも

貴族の様な魔族

私に紙とペンでの説明を許した者だ

私からの情報をどうやら魔族の文として

書き直してる様だった


同じ部屋で同じ様な作業する

それはとても奇妙な空間だった事が印象的だった


主に書斎で活動するのだが

やはり私以外の人も拉致られてる様で

移動の度に悲鳴や怒声が聞こえるのだ

命の危機は決して離れてないと深く思い

そしてそんな心境すら書かされた

それだけ偽りのない言葉を書いて居たから

私はマシな扱いだったのだろう


魔族は種として価値観が違う

それは食事から認識まで全てだ

効率化した食べ物は味からおかしかった

しかし効果はある様で

目覚めから睡眠までの質が明らかに違ったので

彼らなりの調理された拘りを感じられた


どれ程月日が経っただろうか

慣れる事は幾つかあったが

それ以上に張り詰めた空気は変わらない日々だった

どの魔族も油断した時を見たことないからだ


私が知る魔族は残虐であり

恐怖の根源であり

魔族の痕跡には必ず悲劇が広がってるものだった

しかし分かってしまった

魔族は残虐ではない

人の恐怖をどの様に引き出すか

完全に理解してやっていると言う事が確実出来た


目的の為に手段を選ばないだけなのだ

彼らからしたら利用しただけなのだろう

感情と言うモノを


そんな日々はある日

唐突に終わりを告げた


魔族の敵が攻めて来たのだ


夜間による奇襲

捕虜は次々殺された

1人また1人と騒音の中確実に

私はどうやら使える駒として

連れて行かれそうになっていた

連れ出したのはあの貴族の魔族だ

とても変な感覚だった

人間として何か認められている

極限状態の混乱と選別が私をおかしくしていた


そして外への道で現れたのは

何と友人だった

何か意味があるのだろう装飾や衣装を着て

鋭い目で魔族を睨んでた

戦士の様な男性も居て

まるで勇者様と言ったイメージそのままだった


開口一番は友人達の攻撃

こちらが認識してほんの直ぐに

何やら光の膜を身にまとった戦士が

魔族に斬り掛かっていた


私は突き飛ばされていた

かなり強くより遠くに

人質に取る様な真似をしなかった事に

その時は不思議だったが

直ぐに理解した

貴族の魔族はその戦い方が

かなり動きがあるのだ


魔力の様な攻撃一つでも

癖のある大振りな動きがあり

私は邪魔だったのだろう

後で回収出来ると思った行動なのだ


しかし友人と戦士は対策をしていた様だ

光の膜が魔族の攻撃を防ぎ

攻撃として絶大な効果がある様だった

苦戦する魔族を見て私は

私の中での感情が入り乱れ

途中で庇ってしまった


「待って!話せば分かるかも知れないの!」

だがそれは魔族の逆鱗に触れたらしい

「舐めるな!小娘が!」

「我が名はーーーーーーーー貴様ら葬る者だ!」

この時の名を私は理解出来なかった

魔族の特殊な言語だったらしく

少なくとも人間には聞き取れない

要素があったのだろう名

しかしそれは虚しくなく

間違いなく誇りから来た名乗り出だった事を

とても強く認識していた


まるで全てが伝説になる様な対立の中

私はただこの目に焼き付ける事しか出来なかった


こうして私は救われた

私はこの事を記録する事しか出来ないが

それには意味があると思い次の章に移るのだった

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