表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/5

新たな戦いのはじまり

空が赤く染まっていた

東地区アジト跡地――かつて能力者たちの拠点だった建物は、今や崩壊寸前だった

能力者本拠地 彼らの居場所

新たな主人公…佐々本陽仁

彼は三節棍の使い手

だが、能力者になってからは日が浅く、しかし技量や度胸を認められ、リーダーになっている

一方、敵は一人、名をエアン

元・能力者統合局の実験体で、全身から黒いオーラを放つ男

その力は暴走し、建物を一瞬で瓦礫に変えるほどの破壊力を持っていた

「く……しぶとい奴だ……!」

陽仁の隣で圭介が歯を食いしばる

兄・過去最強の能力者 蒼山滝に似た瞳

「陽仁!もうやめろ!あんなの、まともに食らったら……!」

「わかってる……けど、ここで下がったら誰が止める」

風が止まった

焦げた空気の中、カルテー二がゆっくりと前へ歩く

かつての敵。だが司令官が合流出来ない中、今は更正し共に戦う仲間

「……俺が前に出る」

「バカ言うな…お前まで、死にたいか」

陽仁は立ち上がった

「俺に……力があれば……」

その瞬間、空気が震えた

崩れた天井の隙間から、光の粒が舞い降りた

圭介が顔を上げる

煙の向こうに長身の影が立っていた

「お前ら、まだ倒れてねぇか」

低い声

空気が重くなるのではなく、軽くなっていく

三倉大悟―かつて滝たちと共に戦った、異能の能力者

戦いを抑えるため、あまり前線には出ない

だが彼の力は常に有り余っている

「ここまでやられるとはな……」

軽く笑いながら、足元の瓦礫を一歩で砕く

「いいぜ ここからは、俺が風を通す番だ」

陽仁は、その背を見た

まるで嵐の中に灯る光のように

熱も痛みも消えていく

アジトの天井が崩れ落ちる

灰が舞い、風が渦を巻く

その中心で、大悟のオーラが燃え上がった

「大悟…その力は?」

「初めまして 三倉大悟 お前たちの仲間さ 話は聞いている 辛かったろう」

「能力者が引き起こした、あの滝失踪事件で敵を探していたら、こんな状況に!」

陽仁は大悟に必死に助けを乞う

「そうだな… エアン、お前か」

大悟はキリッとした目つきでエアンに睨む

「……瀕死なお前らに言っても、今の私に刃向かえるか?」

「なんだと!?」

カルテー二はすかさず闇の力で俺たちを助けようとするが、力が湧かない

「カルテー二!! 無理しないでくれ!!」

「不甲斐ない…滝は…滝をどうした!!」

カルテー二はエアンに膝に両手を付きながらエアンに叫ぶ

「……殺した 失踪ではなく、な」

「なっ…… 兄貴が…死んだ?」

「嘘だ!!あの最強の能力者が!!」

大悟は絶句する

エアンはニヤリと笑い、アジトのモニターにビジョンを映し出す

「うわあああ!!」

滝の悲痛と共に、オーラが、弾け飛ぶ映像…

圭介は絶句した

「兄貴…っ!?」

カルテー二は慌てて圭介を抑える

「こんなこと、嘘だ!! 司令官…司令官なら、まだ生きてる!! なにか知っているかもしれない!!」


俺たちは 滝たちを救うため 新たな戦いが始まった

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ