変なの登場!しかしそれは何者なのか?
「えーと、この場合は危機が迫ったでいいのか?」
考えを実行する前にノゾミに聞く。
「うん。それでいいはずだよ。どう考えても」
答えが返ってくるが、違和感。
「ノゾミ?どうにかならないんじゃなかったのか」
「あの時はまだ聖淨の少年がいたからね、あっちの性格だよ」
こいつは人がいるときといないときの性格が違う。
こっちのほうが俺は好きだからデフォルトでこれにしろと言っているんだが…。
閑話休題。
「さて。………でてこい!」
呼ぶ。
………。
「来ないね」
「あぁ。来てくれないと本当にマズイ。
というか後ろから結界が壊れる音が聞こえてくる」
さても一度。
「出てきてくれ!」
………。
………………。
仕方がない。言いたくなかったが………。
「ホント来てください!お願いします!なんか結界壊れたみたいなんで!
このままじゃ死にますから!てゆうか死んだらアンタらも困るんだろ!」
土下座。日本の文化。
これで来なかったら終わりだ。
---光ッ---
結界が張られる。
俺らではない。
一条の光が刺す。
誤字でなく。
空間が割れる。
比喩でなく。
「じゃじゃじゃーん!呼ばれて飛び出「て来なかっただろうが!殺す気か!」」
裂け目から出てきた少女。幼女でなく。此処重要。テストには出ない。
に怒鳴る。
「えー殺す気だったら結界張りなおしたりしませんって」
なかなか出てこなかったことには触れもせず。
悪びれもせずこの少女。ブラックフェザーNo.3-本名不明。は笑う。
「まあいいじゃんタカ君。ここは話を聞かないと」
こいつを呼んだことで俺が何をしたかったのかがわかったらしいノゾミが仲裁する。
「チッ。で、No.3。この状況をどうにかしろ」
「いやですよー。めんどうですし」
「いいからやれ」
「リーちゃん。私からもお願いするよ」
3=スリー=リーというネーミングらしいノゾミも頼んでくれる。
「そういう訳だ。いいからやれ」
「しかたがないですねー。じゃあやりますよー
おふたりにはテキトーなせかいに行ってもらいまーす」
ああ、なんかそんな話もあったなあ。この街でゲームオーバーになったら別世界におくられるっての。
…これが負けだとは認めたくねえがな。
「それでいいぞ。能力は?」
「私もそれが聴きたいな」
二人で聞く。
別世界というとメンバーのうちの一人が前に行った世界。
確か上位世界『銀河系第三惑星地球』のゲームドラクエ8の世界だったとかで奴は
ボロボロになって帰ってきた記憶がある。
それでこの間こいつの提案で別世界では能力がついかされることになっていたんだ。
「それについてはだいじょーぶ!ちゃんと上の許可もとりましたしね。
それであなたたちの能力はもともとあなたたちが習得している
擬似陰陽術のほかにはこの間決めた能力がつきます」
説明に漢字が増えたな。
「ok。それでいい」
「たしか世界はランダムで決まるって言ってたよね?」
そこも確認しておきたいが世界を知っていたら有利すぎるという事で聖淨の奴らにも
教えないという事だ。
「そのとーり。
では、行ってらっしゃい」
3の笑顔を最後に俺たちは一瞬の浮遊感の後。
この世界『下位銀河系第三惑星地球』を後にした。