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人為的

 それは糸。ゴブリンや虫型の体毛ではなく、二つの異形とは無関係な繊維が結合部分に一本だけ残っていた。


 つまり、その糸を使って、ゴブリンと虫型の体を紐付けした。そこで液や魔法を使用して繋げて、証拠となる糸を回収。


 その残りが一本だけだが、体に取り忘れられていた事になる。


 そんな事をコアキーパーがするのか。知識ある者。何者かがゴブリンと虫型を縫合したんじゃないのか?


「他にはないわね。けど、液体の痕だけは残ってるわ」


「そこまでのミスはしないか」


 他の死体からは見つからない。もしかしたら、最初の同化体がコレの可能性がある。


「何を調べているんですか?」


 ネスティスも俺や【黒猫】が何を調べているのか気になるようだ。


「どうやって異形が同化したのかよ。もしかしたら、人為的な物かもしれないから」


【黒猫】がネスティスに説明する。だが、証拠となる糸を映像には残さないように、俺の手の中にある。


 本部には同化型がいるのを見せるだけでいい。これを本部が知ってる可能性もゼロじゃないからだ。


 知っていて、勇者を送り出したかもしれない。


 縫合は魔法以外での回復方法の一つ。深い傷や千切れた腕等を縫う事で回復の補助となる。勿論、回復魔法の補助としても使える。


 ただし、それはこの世界において。異界にその知識はあるのか。ハンターの行動を真似たとしても、死体を弄る事があったかどうか。


 となったら、異界は関係なく、この世界の誰かが試しているのか。


 もしくは、異界の進化により、人間同等の種族が出現した可能性も。


【廃坑】にいる五人も俺、ネスティス、【黒猫】とコング兄弟、依頼者の誰か二人だと思っていたが、後者が全員倒れている事も考えられるのではないだろうか?


 その二人が異形達の同化を試していてもおかしくはない。


 下手すれば、コアキーパーすらも材料に。それだけじゃなく、コング兄弟の体も使ってもおかしくはないんじゃないか?


「……そんな事が出来る人がいるんですか?」


「そこまでは分からないけど、異界から異形が出現するように、私達に似た存在が出てきてもおかしくはないから。勿論、可能性に過ぎないわよ。これは本部だけじゃなく、他の人にも言わない事。変な情報が流すわけにもいかないから」


 異界人の存在がいるのかは分からない。【黒猫】がそう思うのも仕方ない。ただし、不確かな情報を流せば、協会は混乱する。


 確実になった時に情報を流すべきだ。


 同化の異形に関しては、ハンター達も新たな異形とだけ認識してくれたらいい。


「わ、分かりました!! 他の人達には話しません」


 ネスティスは深く頷く。


「……これに関して、【無法者】メンバーに話していいか?」


【黒猫】はネスティスには黙っておくように伝えて、俺もそうするべきだと思うんだが……彼女達の知識も必要になるかもしれない。

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