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結合箇所

「見てないわね。進化後に出現する異形なら、そのままの姿があってもおかしくはないんだけど……」


「俺達が移動している【廃坑】も今のところ変化もしてない。天井と地面の変化に関しては、コアキーパーが原因だと予想してなんだが」


 あの分岐点まで異界の進化が進行していたら、虫型の異形が生まれている可能性はある。


 だが、それがないというのは、奥から出てきたという事だ。


「あの……疑問なんですが、ゴブリンはあの虫型を恐れたわけじゃないですよね? ゴブリンの方が勝つと思いますけど」


 ゴブリンが恐れたのはコアキーパーの方だろうが、確かにあの虫型がゴブリンに勝つ要素はない。


「ゴブリンの方が最初から死体なら? 虫型は異界ではなくて、コアキーパーが生み出して、ゴブリンの体の中に」


「それは違うと思うぞ。だとしたら、同化の姿は同じになるはずだ。あるとすれば……作り出す方だと思う」


 異界が新しい異形を登場させるなら、完成形な気がする。コアキーパーが生み出して、寄生させるのも同じ。


「作り出す!? そんな事が出来るコアキーパーがいるわけ?」


「俺も見た事はないが……失敗作があるのは、そういう事じゃないか? アレも動かなかったんだろ?」


 同化型がもう一体。隅で倒れていて、【黒猫】のナイフ等で攻撃された形跡はない。明らかに捨てたられた感じだ。


「そうです。ちゃんと見たら同化体だったんですね。ただのゴブリンの死体だとばかり思ってました」


 ネスティスがそう思うのも仕方がない。その死体は顔だけが虫型。他はゴブリンの体になっている。


 虫型の顔部分だけあっても、ゴブリンを動かす事は出来なかったという事。


 俺はその死体の近くまで寄り、同化箇所を見てみる。


【殺戮】や【死天使】じゃないが、どういう風に繋がっているのかを確認しておくべきだと思ったからだ。


「……ネスティスも来てくれ。協会に映像を送るぞ」


 異形の同化体の情報を協会も必要とするはず。時間の経過と共に消えてしまうのだから、映像に残すしかない。


「わ、分かりました」


 ネスティスはそれぞれの死体の場所に移動して、映像に残す。銀の箱も意図を読み、ネスティスとの距離を縮める。


「【黒猫】はこれを見て、どう思う」


「直視したくはないんだけど……突き破ったわけじゃないわね。何かの液らしきのが同化部分にあるだけじゃなく……これは?」


「気付いたか? 液は虫型から出たのか、同化のために必要だったのかは分からないが」


 俺は結合部分に明らかにおかしい物を見つけてしまった。【黒猫】もそれを見て、驚いている。


「他の死体にも残っているのかを確認してみるわ」


【黒猫】は死体を見るのを嫌がっていたが、そういう場合じゃなくなった。

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