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別々


「ゴメンなさい。余計な叫びをして、驚かしてしまったわ。彼女にも迷惑を掛けたわ」


【黒猫】は俺と合流して早々に頭を下げた。彼女が変に叫んだ事で心配を掛けたのもあるが、異形を呼び寄せる形になったのかもしれない。それによって、ネスティスを危険に晒した事になる。


 現に俺の側にいた謎ゴブリンは待ち伏せする事なく、姿を消していた。【黒猫】達がいる場所に向かった可能性がある。


「そんな事ないですよ。【黒猫】さんが一気に倒してくれたので。私が倒せたのも一体ぐらいです」


【黒猫】とネスティスが接触した異形は複数いたようだ。それをどういう訳か、【黒猫】が多くの異形を倒してしまったらしい。


 俺と【黒猫】は目立つ行動は避けて、ネスティスに活躍させる場を作るのも仕事の一つなわけなんだが……


 危険な状況ならまだしも、余裕はありそうな感じだ。二人に怪我らしきものは見当たらない。


 傷薬やポーションを使用したとしたら、報告してくるはずだ。


「一体何があったんだ? 異形に遭遇しただけで、あんな風に叫ぶ事はないだろ? それともう一つ。そっちに変なゴブリンが来なかったか? あの叫び声で、そっちに走って行ったと思うんだが?」


「……叫んだ事はもういいでしょ。私達が会ったのもそれよ。奥の方からも来たから、ソイツと思うわ。けど……アレをゴブリンとは呼べるのかよ」


「ですね。【道化師】様もちゃんと見れてないんですね。確認した方がいいですよ。アレにはビックリしますから」


 二人はアレをゴブリンじゃないと言っている。通常のゴブリンではない事は、俺も分かっている。


 三体のゴブリンに合流せず、この場に留まっていたからだ。


 なら、何が違う。寄生型で間違ってなかったのか。


「別々の異形だとは思うんですけど、ある意味で同じというか……」


 ネスティスもどう答えていいのか分からないみたいだ。【廃坑】が進化した事で、新しい異形が出現したのは間違いなさそうだ。それも複数にいるという事か?


「私的には見たくないんだけど……あんなタイプは初めて見たわね。貴方もそうだと思うわよ。あんな風に言うわけだし」


 俺が異形をちゃんと見ていたら、ゴブリンではないと分かったという事か? 


 だが、ゴブリンの姿そのもので、背が高かっただけ。別の異形に運ばれていたとしたら、二人も全然違うと否定してくるはず。


【黒猫】も多くの異界を探索して、初めてみたタイプというのも気になる。


「貴方が見たのはアレじゃない? 途中から別々の行動を取ろうとした感じだったわ」


 俺達は【黒猫】達が接触した異形を見るために、その場へ。その途中、俺が見たであろうゴブリンの姿が。


 ゴブリンは二人に倒され、横たわっている。何の変哲もない普通のゴブリンだ。


「……普通のゴブリンだな。俺が見たのはもう少し背が高かったような……別々の?」

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