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ゴブリンのアレ

「また明日の朝に来ます。ご武運を」


 御者は俺に荷物を渡し、収納を確認後、この場から走り去った。


「まずは真っ直ぐに進むわ。本来は別の街に繋がる道に過ぎないから」


【黒猫】を先頭にして、先に進む。本来は帝都から別の街に繋がる道であり、途中で枝分かれしていたが、【廃坑】の異界化により、堰き止められている形だ。


 今は更に奥に新たな道が作られてはいる。


「【黒猫】は【廃坑】に行った事は?」


 異界は無数にあり、全ての異界に挑戦しているとも限らない。ハンターと異界の相性もある。


 異形もそうだが、特有の空気もそう。異界によって変化し、相性が悪ければ、デバフを掛けられる。最悪、動けなくなってしまう。


「三回程行った事があるわ。コアまで行ったのは一回だけ。後はゲテモノ好きな奴の依頼で、ゴブリン狩りをしたぐらいよ。報酬が良かったからね」


「ああ……アレか。【殺戮】や【死天使】も……止めておこう」


「? ゴブリン退治は良い事だと思いますが、ゲテモノ好きというのは?」


「ネスティスは気にしなくていい。まぁ……ゴブリンから手に入る道具があるとだけ言っておこうか」


「……そうね。貴女も知る機会は出てくるわ」


 俺が下手に【黒猫】に話を振ったのが悪かった。ネスティスもいつかは知るだろうけど、今じゃない。


 ゴブリンは女好きである事から、精力の塊とも考える奴等がいる。


 ソイツ等はゴブリンの体の一部を食べたら、アレが増強になるのではと……持ち帰らせたわけだ。


 本当にそれに効果があったのかを【殺戮】と【死天使】も調べている。


 料理が当番制の時で、それを俺と【犠牲】は知らない間に食べさせられた事もあった。


 ヤバかったとだけ言っておこう。……効果はある。


 それを俺の口からネスティスに説明するのは嫌だ。


「【道化師】はどうなの?」


「行った事はあるが……【黒猫】よりも前だと思う。地図に関してはある程度の記憶はあるが……【殺戮】のせいで」


「そういえば……彼女がソロで【廃坑】に行った映像があったわ」


「地図は修正していくしかない。確実に変化はしてるだろうからな」


「地図……ですか? 書き記す物を用意するのを忘れてしまいました」


「それは大丈夫よ。証が映像を流すように、地図は記憶されていくから。進んだ分だけ見る事が出来るわ」


「異界に入り、『MAP』と言葉にしたら表示される。それは自分しか見えないようになっている。パラメーターと同じだ」


 証には自身のパラメーターだけでなく、異界のMAPも更新されていく。


 受付嬢の説明が足りないのではなく、本来は自分で気付かなければならない。


 ハンターには異界で試行錯誤を繰り返す必要があるからだ。


 とはいえ、ネスティスに関しては最初からレベル3の異界。しかも、進化した可能性もある。


 そんな試行錯誤している時間はない。当然、アドバイスは必要だ。勿論、彼女のためだけでなく、俺達が無事に戻るためにだ。

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