表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

55/232

放置します

「さっさとここから離れるわよ。勇者の初陣をこんなので汚したら、本部が許さないわ。【道化師】も目立ちたくはないんでしょ」


【黒猫】は勇者が周囲に見られないように、人の視線来る方向に立ち、盾となっている。


「確かに……彼はどうするんだ?」


 俺達はここから離れる事は出来るが、ラーンは意識を失っている。誰かが運ぶしかない……って、こういう場合は俺になるのか?


 ネスティスに運ばせるわけにもいかないし、【黒猫】も嫌がりそうだ。


「置いていくわ。こうなった責任は彼にあるんだし、勇者のせいにする事もないでしょ。私達が証言可能だし、協会……所長もすぐに分かってくれる。貴女もそれでいいでしょ。コイツに面倒をかけたくないわよね」


「……は、はい!! 【道化師】様に迷惑をかけたくないです」


 ネスティスはキョトンとした顔になっていて、彼女の声に反応するのが少し遅れた。


 彼女の気配に気付けなかったのか、ラーンが倒れた事に驚いたのか。


 それにしても、【黒猫】は彼女の扱いを分かってそうだ。【無法者】、【道化師】のファンだという事を知るハンターはいないはず。


 所長や協会の職員にでも話を聞いているのか?


「勇者からの了承も得たし、行くわよ。貴方も私の側から離れずについて来なさい。【気配遮断】と【視線誘導】を使うわ。異界以外でスキル使用は基本的に駄目だから、貴女は真似しないように」


「分かった。ネスティスは声を出すな。【気配遮断】時は静かに動く必要がある」


 ネスティスも俺の言葉に頷き、【黒猫】の後ろについて行く。


【気配遮断】は単独で効果を発揮するわけだが、【黒猫】もそれを使い続けた事で周囲の人間、パーティーメンバーまで範囲を広げる事が出来るようになってたみたいだ。しかも、パッシブ効果になってるのも凄い。


【気配遮断】 AP【2】 パッシブ&アクティブ

パッシブは存在感を消すだけで、周囲から見えてないわけではない。アクティブになると周囲から気配を消す効果は強くなる。持続時間は【十分】であり、複数人だと【三分】。先に知られてる場合は効果が薄くなってしまく。


 これは【黒猫】の【気配遮断】の内容だ。時間や全体に効果があるのは、彼女特有になる。


 先に見られている場合、効果が薄くなるのは強化されていない。俺達はすでに視線を受けている状況。


 それを【視線誘導】のスキルで帳消しにした。ラーンを放置したのも、周囲の人達の意識、視線を向けさせるためだ。


 ラーンが突然倒れた事で周囲の意識がそちらに向くよう誘導して、俺達の存在をリセットさせた。


【視線誘導】 AP【2】

周囲にいる者達の視線を【誘導】する。それは印象的な物程効果は強く、引きつける事が可能。


 流石、ランク7であり、所長の右腕だったハンターだ。今は異界で全然見なくなったが、実力は衰えてないみたいだ。


 とはいえ、【気配遮断】の効果は俺とネスティスを含めてしまうと三分だけ。急いで移動しないと駄目になる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ