表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

40/235

オタク仲間

「はぁ……分かりましたよ」


 覗いたのがバレてしまったのなら、仕方がない。所長の言う通り、ネスティスを見送る時には爺さんと一緒にしよう。


 どうせ、その後に爺さんから貰う物がある。勇者の装備ではなく、【道化師】の装備を。


「レイさん。もしかして、あのヤバそうな職人と知り合いなの?」


 俺がフロアに行く前に、フレアが驚いた顔を向けてくる。その驚いた顔は恐怖よりも、興味津々とした顔だ。


「そうだな」


 呼ばれたわけだから、否定するのも難しい。隠す程でもない気はするし。


「職人と知り合いだなんて、レイさんはハンターだったり? 臨時の職員だしさ。やっぱり……」


 職員で俺がハンターだと知ってるのは所長と美人秘書ぐらい。フレア達、他の職員には教えてない。


 けど、フレアは俺がハンターだと疑ってるのか? 職業が編集者という事は知ってるはずなんだが……


「ハンターでなくても、知り合う事は可能だぞ。気にし過ぎだ」


「そうなのかな? 所長もレイさんに対してだけ、態度が違う気もするし。昔は有名なハンターだったんだよね?」


 フレアも良く見てるな。所長が元ハンターという事は知られてるわけで……、俺もそうだとバレないよう、所長にも言っておかないと駄目だな。


「年も近いし、オタク仲間でもあるから」


 誤魔化すためにも、所長を異界オタクにしておこう。協会の所長になるぐらいだから、あながち間違いではないはず。ハンターオタクの方でも構わないけど。


「なるほど!! 私も異界の事を勉強して、オタクになりますね」


「……別にオタクにならなくても、フレアとは同じ職員だから。気にする必要はないぞ」


「あっ!! 話の途中なのに」


 俺のためにオタクになりそうで怖いから、ここは止めておかなければ。そして、素早く爺さんと所長がいるフロアへ。フレアとの話を切り上げる理由があるのは助かる。


 戻ってきた後でも、すぐに出発しないと駄目だからな。後日になったら、忘れて欲しいぐらいだ。


 面倒事はネスティスだけで十分だから。


「遅いぞ。誰かと話してたのか?」


「ああ……フレアだろ? ゼロストは気に入られているからな。注意しても気にしないぐらいだ」


 爺さんは俺が来るのが遅い事に文句を言い、所長がそれをフォローする。フォローをするのは助かるが……


「彼女だと? 勇者以外にもコイツの事を気にいってる奴がいるのか? アイツ等に言えば、面白い事になるか」


「それは止めてくれ。下手すれば……」


 爺さんは笑いになると思ってるようだが、下手すれば、勇者関係なく、彼女達が……言い方によると思うが……


「冗談だ。お前達の中に入るのは余程でなければ、無理だからな」


「ゴホッ、ゴホッ……痛いから止めてくれ。支障をきたすから」


 爺さんは俺の背中をバシバシと叩いてくる。それだけで回復魔法が必要と感じるくらいにダメージを受けているんだが……


 今のやり取りで、爺さんと所長の二人に険悪な感じはなさそうだ。


 ネスティスの扱いに文句を言いたいと、爺さんは言ってたからな。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ