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連続回転

 爺さんの砲撃はネスティスの攻撃の再始動をタイミングを邪魔するはずだった。


 彼女がそれを遅らせたのは、四発目の色液弾の音を聞き逃さなかったからだ。


 四発目は後ろから。三発目には【身のこなし】による回避、その場でネスティスは回転。


「マジか。発想もそうだが、それをする度胸が凄いな。【無法者】メンバーになりたいというのも頷けるわ」


 砲撃する大盾の形が見えた事で反応したんだろう。二発目の防御で、時間の猶予が出来たわけだ。


 しかも、その回転は一回だけではなく、三回転。


 爺さんの一発を回避するための最初の回転。そこで四発目が来るのを確認した。


 二回転目。その場で四発目の回避。一度止まってからの回避では、二回目と同じになると考えたのもあるだろう。


 それだけじゃなく、爺さんに見えないようにするため。


 爺さんも、俺がどのタイミングで発射するかは知らない。まして、ほぼ同時に放った事で気付いていない可能性が高い。


 四発目の回避に成功すれば、爺さんに直撃する。ダメージはなくても目くらまし、動揺される事は出来るわけだ。


 とはいえ、それは回転による連続回避を成功しなければならないわけで、失敗すれば大失態に陥る。それでも実行して、成功させるんだからな。


 三回転目は、右左のどちらに移動したのかを少しでも分からないようにするためだ。


 爺さんが色液弾に当たり、視界を一瞬でも見なくしても、念には念を入れた。


「良い線はいったかな。明日までに爺さんが作れるとしても一つか? 攻撃や速さを伸ばすのか、防具を取り入れるかだよな」


 残り一分。爺さんもネスティスの身体能力、戦闘としての性格も把握出来たと思う。


 俺も彼女が予想よりも動ける事が見れたのは収穫だった。


 だが、結果はすでに見えている。


 爺さんは【無法者】のメンバーの装備を担っている。そのせいで何度も死にかけているが、職人魂で体を鍛えて直していた。


 ネスティスに【無法者】メンバーの力や速さがない以上、隙を突いたところで反応してしまう。


 爺さんは大盾を落として、正面から彼女の攻撃を受ける。鎧を装備しているので問題ないはず。


 爺さん的にはそこからが本番。体に直接来る衝撃で攻撃の質が分かるらしいから。


 ここまで来た時点で合格点だろう。俺に頼まれたとか、勇者や孫的存在? だからじゃなく、認めたから装備を見つける、作る事になると思うが……


 爺さんが俺の方に視線を向ける。色液弾じゃなくて、別の意味が含まれているのが分かった。


 俺は首を振った。多分、【道化師】としての能力を久し振りに試すかどうかなんだと思う。


 アレを知らない限り、混乱を招くだけ。爺さんも全てを知ってるわけじゃないからな。


「時間だ!! ネスティスも攻撃を止めていいぞ」


 身体検査という力試しの時間が終わり。


 ネスティスと爺さんは軽く息を整えたぐらいで、余裕で立ってる。


 あんな動きをした後だと、俺ならぜぇぜぇと息を切らして、倒れ込んでいると思うぞ。

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