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異界進化の原因

「お前を……【道化師】と【黒猫】を選んだのは俺だ。すぐに呼べる最善の戦力を用意したつもりだ」


 最強や最高じゃなく、最善……言い方だな。最強や最高じゃない事ぐらいは、俺も分かってる。否定もするし。【黒猫】もそれには興味がないと思う。


【黒猫】は【影】のために動くハンター。【影】第一主義だと思っている。


「……最善ね」


「そうだ。お前達は臨機応変、柔軟な対応が出来る。【道化師】の能力は知らずとも、異界の知識量があるだけで必要になってくるからな」


 所長は【道化師】としての能力(スキルを把握してないが、異界の知識量を持っている事は分かっている。勿論、スキルを使用するのも見越してはいるんだろう。


「【廃坑】は以前までならレベル3だったが、ランク5のハンターが遭難したんだ。下級ハンターがいたとはいえ、一人は脱出させたはず。イレギュラーが起きたのは間違いない」


「イレギュラーともなれば、進化したと考えた方が良いんだろうな……でしょうね」


 言葉遣いを気にしておこう。毎回、忘れそうになる。


「原因は異界の拡大と踏んでいる。付近を通る旅人達が崩壊したような音が度々聴こえてきたらしい。拡大は横にではなく、下にだ」


 異界はコアを放置しておくと拡大していく。だが、今回は修復前に拡大するイレギュラーが起きた。


 それに気付かなかったのは、広がりを見せたのが見える範囲ではなく、地下だからだ。


 異界には結界が張られていて、それは視認出来る。それだけじゃなく、広がりを確認するための境界線も引かれている。


 その境界線を越えたら、拡大している証拠。


 ただし、上や下の広がりに関しての境界線は設置されていないのが現状だ。


 空に広がるのは見て判断出来るが、下は異界に侵入するしかない。


「進化したとして、本部はレベル3から4に引き上げる。勇者の異界探索させようとしたレベルになったわけだ。加えて、人命救助となれば……」


 本部の狙いは勇者の力を見せつけるのと同時に、人命救助で人気を増やすつもりか。それによって、協会の支援が増えるのが狙いだろう。


「だが、レベル4以上になっている可能性もある。いつもと違う展開になっているからな」


 ランク4、5のハンターでも厳しい可能性が十分あるという事だ。異界初心者の勇者のフォローをしている暇はないはず。


「……異界の異変は俺も興味がないわけじゃないけど、直接見に行くのは……そういえば、俺がネスティスに協力しないと駄目な理由はなんだ? 相談役だからは駄目だぞ。俺=【道化師】にはして欲しくないからな」


 異界の変化には異界オタクとしては興味がある。異形や宝の変化もあり、特殊な地形になったのかも。けど、それは観戦で十分。


 直接行けば、じっくり見てる余裕なんてあるわけがない。


「理由は簡単だ。【廃坑】の進化は【殺戮】による異界の破壊だ。破壊というより、ゴブリン掃討で地形を変化させ過ぎた。コア破壊もそう……地盤沈下した可能性がある。【殺戮】が帝国から離れている以上、【無法者】のリーダーである【道化師】が責任を取るべきじゃないか?」


【廃坑】の進化原因が【殺戮】のゴブリン大虐殺!? 確かに周囲の被害は酷かったし、一箇所通れなくなった道も出来てたぐらいだ。


 基本、コアの位置が変化する事はないが、【殺戮】の魔法によって、地下へ移動したというなら、犯人は間違いなく……

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