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証拠隠滅?

「ふぅ……これで終わったな。一時はどうなるかと思ったけど」


 俺は安心した事で、地面に腰を下ろした。


 ドンドンと百足の異形は消えて、コアもすでに破壊されている。


【殺戮】もいてくれるなら、安全は保証されてるようなものだ。勿論、彼女が無茶を言わない限りだが……


「何言ってるのよ。終わってないからね。救助者の捜索が残ってるでしょ」


【黒猫】とネスティスが俺の方へ移動してきた。


【黒猫】は【分身】の反動も消えて、回復している。ネスティスの方も動けるまでにはなってようだ。腕の方は街に戻るまで応急処置しか出来ない。


 すぐに戻るべきだが、依頼はまだ残っている。


「そうだったな。生死の確認はしておかないと」


 コング兄弟達の事を考えれば、残りの救助者も死んでいる可能性が高い。


 それを示す証拠、遺品を探すのも仕事になる。


 もし、それが無ければ……


「多分だけど、ネスティスの……勇者の探索映像は全国に流れないわね。ハンターを増やすよりも、減らす方になってしまう」


「生放送にしてなければ、そうするだろうな。ハンターが異形と同化した姿なんか見たら、余計にな」


 ハンターに危険は付き物。だが、異形と同化されるとなれば、違った話になる。しかも、ランク5のドンドンでさえ、実験導具にされている。


 犯人も分かってない状況。身内にいる可能性も残っていて、ハンター志望者が増えるわけがない。


「【殺戮】。貴女に聞きたい事があるのだけど!! 今回の件は……ちょっと!!」


【殺戮】は【黒猫】を無視して、【ファイアボール】が消えた場所まで歩いていく。


「ミザリー!!」


「少し待って。説明はきちんとするし、介抱もしてあげるから」


【殺戮】は俺の声には答える。介抱は別にいいとして、何か調べる事があるのか。


【黒猫】は【殺戮】に助けられたものの、疑ってるようだ。


 ドンドンを【ファイアボール】で倒すのと同時に、異形の卵を全て燃やした。


 まるで調べられるのを嫌がっているとも考えられる。証拠隠滅だ。


 ただし、ドンドンは【殺戮】を見た時の反応が、自身を実験した相手に対するものじゃなかった気がする。


「勇者は私を映さないように」


「は、はい!! 分かりました」


【殺戮】はネスティスが勇者だという事を知っている。【黒猫】や俺の変装に気付いている時点で、ここに来た理由は想像出来る。


 ついでに何かを依頼されたのか。もしくは、コアの一部でも持って帰るつもりなのか。


【殺戮】は数回、コアの欠片を持ち帰り、魔法の研究に使っている。

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