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【履歴】

「攻撃スキル……なわけがないよな」


 それは俺自身が一番分かってる。それを望んだ事が何度もあったが、反映させる事は一度もなかった。職業が編集者だけに。


「【開眼】と同時使用か」


 目の痛みが引いた事もあったが、新スキルのため、俺の意思とは無関係に自動的に発動。


 そのスキルを発動するためには【開眼】が必要という事だ。


 更に言えば、【修正】に必要なペンと消しゴムも消えている。使用方法として、両手にそれがあるのが邪魔なんだろう。


【開眼】で見る相手はドンドン。次の行動を読む事は今のスキルだけで十分……


 ドンドンは全体に【咆哮】を上げた。


「……おかしいぞ。これは」


 百足や弟達の行動が読み取れない。弟達に関しては、別行動を取り、弟達自身を見る必要があるからだ。


 百足の場合、ドンドンよりも先に行動を行い終えていたから。


 そこは間違ってない。


「前の行動を見てるのか?」


 ドンドンが【咆哮】、【威嚇】と同様のスキルを発したのはこれからではなく、すでに終えた事だ。


 しかも、【開眼】で見える文章が本を形成して、ページを捲らせようとしている。ペンと消しゴムが消えたのも、そのためだ。


 そのページも次項はなく、前のページに戻らせるだけ。


「……相手の過去の行動を確認する事が出来る」


 先の行動は分かってないが、過去の行動は分かっている。それを再度調べる事が可能なようだ。


 言うなれば【履歴】だな。


 ドンドン達の行動に違和感を感じたが、それを調べたところで意味があるのか?


 俺はページを捲った。


 ドンドンが【咆哮】を上げる前の行動。彼ではなく、百足の行動が記されている。同じ体なのだから当然だ。


 百足はアイアンにスライム液を吐いた。


「これか!! 百足は【黒猫】に向けたわけじゃなかった」


 百足のスライム液=粘着液は【黒猫】に向けられたわけじゃなく、アイアン、ドンドンの弟を狙ったわけだ。


 それは何故か。


 体の所有権がドンドンに奪われているからだと予想する。


 百足は弟達に体を奪われ、動かせる範囲が狭くなった。弟達の命令もドンドンがしているようにも見える。


 それだけではなく、百足の顔の位置が動かなくなっている。


 ドンドンだけでなく、弟達の意識も混じり合った結果だ。


 百足はそれを良しとせず、弟達を俺達に倒させようとした。


 ドンドンもそれに気付き、【咆哮】を上げた。【咆哮】も【黒猫】やネスティスだけでなく、百足も含めて、全体と表示されていたわけだ。


 となれば、ドンドン達は仲間割れを起こした事になる。

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